▼ぴーぷるステーション【NO.49】

JA伊賀南部指導販売課長・久保英次さん(54)

不作の救い熱照と気温
 「遅れたお米の生長を救ってくれるのは、太陽の熱照と気温の上昇。日々気になるのはお天気具合ですね」
久々の米作不振は全国的。名張市上小波田の久保英次・JA伊賀南部指導販売課長(54)はお元気に一喜一憂する日々。県内の収穫予想は「やや不良」。名張市の目下の見通しも「やや不良。ただし、地域差もあり、山間部に入るほど実りが悪く、95どまりですむかどうか、見通しは今後のお天気次第」と顔をくもらせる。
もちろん、不作の理由は「明らかに冷夏の影響。例年よりイモチとハイモチの発生もひどい。収穫は例年より1週間から10日ほどおくれる予想」と見る。
平成5年以降は、毎年豊作が続いただけに、今年の不作に対する農家のショックは大きい。久保課長は、「まだ希望をなくしたわけじゃない。今月(8月)末は気温が上昇、日照時間も長くなる期待が持てます。お天気次第で、平地部の収穫が平年並みに回復する可能性もあります。もちろん山間部でも、より平年作に近い収穫を目指し、生産農家では懸命に努力を続けています」とも語る。
「当JAのカントリーエレベーターの集荷開始も、作況に合わせて例年より1週間以上おくらせました。収穫が遅れても、より良質の新米が育てばよし。頼みの綱はやっぱりお天気」と祈るよう。

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