▼ぴーぷるステーション【NO.55】

伊賀コミュニティオーケストラ指揮者・鳥居明夫さん

大切なのは音楽の基本
 伊賀地域のクラシックファンの間では、長年、吹奏楽やクラシック音楽演奏のリーダーとして親愛されているのが、10月には結成記念の初コンサート開催が決まった、「伊賀コミュニティオーケストラ」の菅生和光団長(元上野高校教諭)と、名張中学校オーケストラを育ててきた指揮者の鳥居明夫教諭(上野市緑ケ丘西、55)コンビだと言う。  長年の目標だった、市民による、市民のためのオーケストラ結成を実現させた鳥居さんは「課題だった弦楽器奏者が次々と育ち、クラシックに挑戦の情熱を抱いた人材が増え、やっと高いハードルを越えることができました。常時、練習に参加できるメンバーは20人前後。しかしオーケストラとしてのチームワークは、1年でどうにかサマになってきました」と。  「18世紀、西欧で古典派音楽の様式が確立された当時のオーケストラは20〜30人規模が基準だった。新米のオーケストラに実力がつけば、自然と秀れた新プレーヤーが集まり、思いどおりのオーケストラ編成が可能になるでしょう」と。アーチストらしい、さわやかな抱負を。  「音楽も基本こそ大切。ですからこの一年は、オーケストラの基本を様式化したハイドン、モーツァルト音楽のマスターに挑戦してきました。演奏レベルの底上げがかなえられれば…」と。

TOP戻る