▼ぴーぷるステーション【NO.58】

絵手紙教室「百合の会」代表・福田正子さん(74)

■絵と文章に作者の感性
 名張市総合福祉センターふれあいで活動する絵手紙教室「百合の会」が名張郵便局のポスタルサロンで作品展を開いた。福田正子代表(74)=同市夏見=は「3年前に市内の銀行で開いて以来、2度目です。四季折々の絵を書いて、友だちや身内の人に送り、お返事を頂いたときはうれしいですね」と、その魅力を話す。
 福田さんは70歳過ぎまで農作業一筋に頑張ってきた。「気がついたら腰が曲がり、自転車にも乗れない状態。そんなとき、名張で県の長寿大学が開かれるというので入学し、クラブ活動として選んだのが絵手紙でした」と話す。この間、水墨画や書道にも手を出したという。「水墨画は細い筆で黒一色、しかし絵手紙は多くの色が使えますから楽しいですね」。素材は岩絵の具。薄い色から濃い色へと3回塗り重ねるため、作品に立体感があり色目も鮮やか。福田さんは「ちょっと外へ出ても、書いてみようという意識がわくと、物を見る目も変わります」と創作意欲に年齢を感じさせない。
 会員は20人。毎月1回第3水曜日に勉強している。作品展は「ありがとう」がテーマ。はがきから色紙大、うちわなどに描いた絵手紙約200点を並べた。絵と文章の取り合わせに作者の感性がにじみ、温もりもたっぷり。新しい仲間も募っている。

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