▼ぴーぷるステーション【NO.63】

絵画教室「自由画空間」アドバイザー主婦・山崎里恵さん(41)

自由を求め自由に制作
 絵画の世界は、油彩と水彩、具象と抽象、あるいは古典派と近代派等々多様である。鑑賞者側に立てば、それが魅力なのだろう。名張市つつじが丘南一番町、主婦山崎里恵さん(41)は同団地の書店を借りて数年前から絵画教室「自由画空間」を開いている。自称アドバイザー。受講者は10人余。女性が中心で初心者らに写生デッサン、水彩画などの基礎を指導している。
 「自由画空間」のネーミングは、「芸術・絵画は美を追求する、人間の心の豊饒(ほうじょう)性を表現するのが真髄。だから、自由を求め、観察し、理想に挑む姿勢が原点という信条を表わしたもの」という。
 大阪芸大短期学部デザイン美術科で抽象画の手ほどきを受けた。中学生の時、二科展で入選したという本格派。
 教室初の作品展を11日からリバーナホールで開いた。受講生の作品にまじって、山崎さん自身は、麻布に大胆、かつ繊細なタッチで制作に没頭したという力作数展を出展、絵画ファンの足を引き止めた。
 「私はごく自然に、具象から抽象に移りました。私は古典派作品が最高、近代作品は重厚味に欠ける、なんて議論には組みしない。プロ・アマの別なく、描きたい時に、描きたいモチーフを、自由な心で自由に描いた作品こそ本物だと信じています」。

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