▼ひと【NO.4】
名張ゲートボール協会副会長、総監督・山口正一郎さん
■楽しさを多くの人に
名張ゲートボールの総監督

 現在名張ゲートボール協会副会長であり、総監督である山口正一郎さん(72)。いつもの練習仲間と出場した昨年の三重県選抜選手権大会を勝ち上がり、28・29日に新潟県で開催される全国大会に参加することが決まった。
 ゲートボールを始めたのは20年程前。当時住んでいた生駒市にある老人会に誘われたのがきっかけだった。最初は「まだ老人会という年齢でもないし…」と躊躇していたが、一度やってみたらその楽しさ、奥の深さにどっぷりとはまり込んでしまった。「ゲートボールというと年寄りのスポーツと捉える方が多いと思うが、そうではない。技もたくさんあって、戦法も色々なの
で、子どもから年寄りまでが対等に戦えるものです」。まだサラリーマンの時代から始め、地域に根差した活動をしていたおかげで、毎日ゲートボールができるようになる退職の日が楽しみだった。「健康に長生きをすることが人生の目標。その為にもゲートボールで適度に運動をして、脳を使うことは良いと思って励んでいる。しかし、20年やってもまだまだです」。正に生きがいといった感じ。
 現在も地元つつじが丘の小学生を指導している。以前には子どもたちと共に、ジュニア、ミドル、シニアの各クラスでチームになって試合をするという『三世代交流試合』に出場したこともある。試合に出てたくさんの人と交流を持つことも楽しみの一つ。
 またゲートボールでは、新しい戦法を考え、それが他のチームに認められて使われるようになった場合に、その戦法に自分達の好きな名前をつけることができるという。武田信玄と上杉謙信のあの『川中島の戦い』という名前の戦法もあるそうだ。山口さん曰く「経験を積んでも積んでもまだまだという感じで、70歳を超えてもますますのめり込んでいく。ゲートボールとはゴルフのようでもあり、ビリヤードのようでもあり…この楽しさをたくさんの人に知ってもらいたい。『老人会』という響きに拒否反応を示さず、是非一度プレーしてみて欲しい」。
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