▼ひと【NO.9】
三成建設の代表取締役、増田成樹さん

■昭和村は旧町の試金石
 「旧町は、サークルの発表、即売に絶好の場所」というのはまちなか昭和村の委員の一人、増田成樹さん(43)。普通の店舗を持つことの難しさについて「他の場所にチャンレンジショップなどもあるが、結局は、フルタイムで管理意地していく必要があり、リスクが伴ってくる」と。そこで、「空き店舗を週末ショップ≠ニして利用したら、誰もが気軽にチャレンジでき、更には、特色のある店舗が増えることで、目的を持った客層も増えるのではないか」と考えた。15、16日に行われる「まちなか昭和村」は、旧町の将来にとって良い試金石になると見ている。
 増田さんは多忙だ。夏にはナバロック

フェスティバルの実行委員、来春には「からくりの街人コンサート」を控えたり、多彩だが、(有)三成建設の代表取締役。今月1日にオープンした北村酒造「酒造空間」の改築を手掛けた。「いろんなことに首をつっこんでいるなと思われるかもしれませんが、こちらが本職です」と苦笑い。アート、音楽、演劇などさまざまなイベントと共にお酒も楽しめるアダルトな空間をと依頼を受け、完成させた。
 「元々の雰囲気を壊さないことに注意し、リサイクルできるものはなるべく使って、重厚感を持った隠れ家的な空間として造った。音響へのこだわりもある」。梁を剥き出しに、天上を高くした。50人くらいは収容できる空間だ。16日には昭和村の一角として「午後のひとときコンサート」が催される。
 今後の活動は、「今回、大人向けのものをやらせてもらったので、次ぎは若者向けの空間をつくりたい。公共交通機関を使う若い子にとって、旧町は便利だという意見がある。これを受けて若い子の拠点と位置づけ、若者文化との融合を視野に入れていきたい」とエネルギッシュ。
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