▼ひと【NO.13】
名張市出身アーティスト、aoiさん

■夢が現実になって…
 「名張は、演奏する機会が少ない所だと思います。自分は、ただ歌いたい、聴いてもらいたいという一心で、演奏場所の確保、営業からポスターのデザイン、ライブの企画など何でもしてきました」と語るaoi(あおい)さん(29、つつじが丘出身、本名・塩川剛史(たかひと))。
 音楽に目覚めたのは比較的遅く、高校1年生の時。独学でギターを始め、大学2回生の時に作詞・作曲、デモテープを作り出した。しばらく、地元でバンドを組んで活動し、さまざまなコンテストにも挑戦した。長渕剛やチャゲ&飛鳥といった大物アーティストを輩出したヤマハミュージッククエストの東海代表になったこともある。

しかし、直接デビューのきっかけとなったのは、「ふるさと会館」(伊賀市)で行われたコンテストに優勝したこと。そこで商品だった大阪のライブハウス、バナナホールの出演権を獲得。同ホールで見出されてCDデビュー。
 デビュー以来、名古屋〜三重県の仕事は多い。2003年にリリースした「NEVER MIND」は3年連続、夏の高校野球三重テレビ中継テーマソングとして流れ、NTT西日本三重支店フレッツキャンペーンソング、キャラクターを勤めた。また現在放映中の三重テレビ情報番組のテーマ曲などにも起用。ラジオでは、FM三重のパーソナリティ−としても地道にファンを獲得してきた。現在は、東京在住。仕事のついてに月1回くらいは実家に帰る。最近では「サインを求められることも増えてきて、ありがたいことだ」と話す。
 「子どものころ、テレビで見たことのある人たちと一緒にいることが、不思議。夢のようです。ひとつずつ夢が現実になって、未知だったものが未知でなくなっていく。夢と現実のラインを超えることは大変なことだと思います。でも、自分は成功のイメージしか持たないんです。デビューする前も、そんなのは何万人のうちの一人だと言われたんですが、じゃあ自分がその一人になればいいと思いました。自分を疑わないことで、ここまできたんじゃないでしょうか」と分析する。
 現在の夢は、大阪城ホールで歌うこと。
 名張で音楽をする人たちに、「名張は待っていてはチャンスが来ない場所だと思います。自分を信じて、行動を起こすことが必要です。ビラを自分の手で配るようなライブでも何でも、聴いてほしいという気持ちを実現させて下さい」と。
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