▼ひと【NO.14】
名張バトン&マーチング団長、梶田淑子さん

■連帯感生む合宿生活
 名張バトン&マーチングスポーツ少年団団長の梶田淑子さんは団長を務めて26年。当時、まだ市の職員だった亀井市長に「引き受けてくれないか」と頼まれたのがきっかけ。「もともとモダンバレエをやっていたことがご縁で、当時まだ小学生だった娘を連れ、団の仕事を始めました」。娘の比香里さんは現在、桔梗が丘のスポーツクラブでダンスインストラクターとして活躍している。
 スポーツ少年団には現在、10数人が所属。毎年恒例の合宿では、親ぬきで、子ども同士の絆を深めるため、大人は運営スタッフの数人だけの参加。「大きな子が小さな子の面倒を見ることや、寝食を共

にすることで連帯感が生まれ、合宿後は必ずいい関係が築ける」と。
 スポーツ少年団団長を引き受ける3年前から、ボーイスカウトのリーダーとしても尽力。「年長者や規律で従う重要性を、身をもって知ることは大切。ボーイスカウトや少年団ではしっかり教育しているつもりです。悪いことは悪いとはっきり教えるために、子どもたちを叩くことがあります。誰がどうみても、明らかに悪いことや危険なことをした時に、手をあげることは、古き良き時代からの伝統かな―。今まで見てきた子どもたちは、自分に真剣に対峙してくれていることをわかってくれて、かえって喜んでいます。大人になった今でも、楽しい思い出話の一つとして話してくれます」。受験勉強などで一旦離れた子どもたちが、大人になってまた帰ってくることが、この団の特徴でもある。
 「最近、考えられないような事件を起こす子どもであっても、自分の行動に責任を持たなくてはならない。犯罪は犯罪。何歳以下なら裁かれない、などという法律がいけない。また、学校の先生や、年長者の愛のムチに過敏に反応し過ぎる親もどうかと思う」と。現在の先生と生徒、親のあり方についての疑問も投げかけた。現在、名張市議会議員としても活躍中。
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