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ビューティスポット「岩本」経営者
岩本愛子さん
笑顔でサービス忘れず

 ビューティスポット岩本は、1955(昭和30)年、名張市柳原町で開業。岩本さんは2代目。高校卒業後、大阪の学校に通い、20歳で仕事を始めた。現在は、三重県美容業生活衛生同業組合名張支部長を務める。
 「「病院へ行くより美容院」と言ってくれるお客さんがいて、自分も生かされているなと思うことが増えました。笑顔でのサービスを忘れず、お客さんたちの癒しの場になることを心掛けています」と言う、岩本さんにお話を伺った。

―昨年が、ちょうど50周年だったそうですが、長年続けてこれた秘訣は?
 母の代から通ってくださるお客さんもいますが、私は宣伝が嫌いで、みなさん口伝えで来てもらっています。それで充分。店はそんなに大きくしなくてもいいと思っています。多くなりすぎて、雑になることが嫌ですから。
 長年やっていると、性格も変わったみたいで、昔は人と話をするのも苦手だったのが、今はとても楽しいです。休みの日に誰もいない店を見ると寂しくなります。
―現在は、名張の支部長ということですが
 今年で3年目になります。2月には、三重県ビューティーフェスティバルが久居市でありましたが、名張の人たちは声をかけると、快く参加し、頑張ってくれます。なんでも、一人ではできないので、協力しあわないといけません。

 組合では、毎月、技術や衛生面の勉強会を行っています。規律ばかりを言うと嫌われてしまいますが、それだけしっかりやっているということ。みなさんに組合に入ってもらいたいと思っています。
―職場と家庭との切り替えは?
 自宅がすぐ裏なので、難しいですが、仕事が終わると必ず着替えます。それが気分転換にもなるんでしょう。靴下なんかは特に、髪の毛だらけになるので、絶対。店に落ちている髪の毛は、何とも思わないのですが、自宅ではダメですね。主人にも気を使いますし…。
−夢は?
 多くの旧町内の商店がそうなように、うちも後継者がいないので、組
合に若い人が入ってくれること。私は、今は、つなぎ役をさせてもらっていると思っています。
―旧町活性化については−。
 うちの店でも、ジャスコのついでというお客さんがたくさんいます。ジャスコをもっと利用して、また、観光にも力をいれてもらいたい。
 研修でよく全国各地に行きますが、片田舎でも上手に活性化している所はたくさんあります。名張は、アピールが下手。忍者や能など、上野に先取りされてるように思うこともあって、歯痒い。薪能を藤堂邸でするとか、すぐにもできそうなことはあるのに…。
 また、先日大阪から赤目滝のイベントに行った人が、「交通の便の悪さで、帰るに帰れず、せっかくの気分が台なしだった」と怒っているのを聞きました。細かい部分まで手配できていないのは、行政の責任だと思います。しっかりやってもらわないと。
―次の方を紹介していただけませんか。
 「清風亭」のおかみさんは。
―ありがとうございました。

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