▼ひと【NO.3】
なばりおやこ便利帳を発行・草部豊美さん

■みんなで楽しく子育て
 「今、コマーシャルで子どもが親に、「―今だけだよ、今しか遊んであげないよ」と言っているのを聞いて、あぁ本当にそうだなと思いました」と、草部豊美さん。名張市子育てサークル連絡協議会会長として活躍。昨年度は、同協議会で、子育てハンドブック なばりおやこ便利帳「はなばたけ」を発行した。
 「今は、3年保育が当たり前のようになっています。でも、わが家は、3人子どもがいるのですが、全員2年保育。24時間子どもと過ごせるのは今しかないと思うと、就園前の何年かは、とても大事な時間だと思うのです。堅苦しく考えて、不安を抱える人もいますが、色んな考え方でいいと思

います。親も楽に、子どもと楽しむといいんじゃないでしょうか」。
 子育てサークルで保育期間の話をすると、3年保育が圧倒的に多い。「色んな意見を聞く機会が少なく、3年保育で行くものだと思っている家庭も多いようです。「こういう選択肢もあるよ」ということを知りたいという要望を受け、この便利帳の中のコラムで、2年保育のススメを書きました」と言う。
 以前に比べ、子育てサークルに参加する親子の数も、サークル自体の数も減少している。そのため、会員同士で伝えられてきた子育て失敗談や成功談、幼稚園や保育所の事情などの情報が得られず、暗中模索という状態の家庭も増えている。
 「仕事を持ち、3年保育で預けるお母さんが増え、サークルに参加する期間は、1年程度という人が大半。また、今は、同じ年の子どもを持つお母さん同士が親しくなる傾向があって、小中学校に行ったらどうなのか…というような、先のことがわかりにくいようになってきています。事実、この便利帳の編集に関わった人の中で、小学生の子どもを持つ人は私だけでした」。
 名張市子育てサークル連絡協議会は、平成11年3月、「これからの子育てサークル活動を考える会」と市が呼びかけたのが始まり。事務局を名張市子ども支援センター「かがやき」内におき、市内各サークルの相互親睦を図り、連携をとることを目的としている。
 「「はなばたけ」は、市民公益活動実践事業で発行したので、掲載しませんでしたが、実は、サークルメンバー大募集中なんです。サークルによって、活動方法は違いますが、子育てに悩んで、ひとりで考え込むより、みんなで楽しく楽して育てる方がいいですよ」。
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