▼ひと【NO.6】
キリスト教名張教会牧師・梁在哲さん

■心の支えになりたい
 今年4月、日本キリスト教団名張教会に、牧師として赴任してきたのは、韓国人の梁在哲(やんじぇちょる)さん(53)。
韓国では、銀行のディーラーとして活躍する傍(かたわ)ら、日曜学校で日本語聖書クラスの講師をしていた。
平成4年、銀行からの派遣で、早稲田大学大学院に留学。日本語は検定1級。インタビューにも、流暢(りゅうちょう)な日本語で応じる。「本当は、同志社大学に憧れていたんですが…」。上品な物腰と爽やかな笑顔が印象的。
  6年前は教会のイベントの日韓高校生交流会を引率。これをきっかけに銀行を退職し、東京神学大学に入学。牧師への道を歩み出した。
  今年3月に同大学を卒業、名張は牧師として初めての土地。「まだまだ、全くわかりませんが、川があって自然があって、良いところだと思っています。この間は、曽爾高原の温泉に連れて行ってもらいました。とても気持ちよかった」と笑顔で印象を。
  これからの教会運営には、「国際的で開けた教会を目指し、地域の人たちとも積極的にかかわっていきたい」と話す。「映画を流して、話をすることも考えています。例えば、ETという映画では、中にキリスト教に関する部分がたくさんあります。こういう話は、教会関係者でなくても、面白いんじゃないかなと思います」。また、「韓国と日本の高校生の交流会が、この名張でも行えるぐらいになればいいのですが…」とも。
  現在、夫人と名張で一緒に生活しているが、息子は、兵役で韓国にいる。「実は、息子は明治学院大学生。兵役が終わったら、復学する予定」と親日一家の一面も。
  「まだ、慣れることで精一杯なのですが、皆さんの心の支えになっていきたい」。

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