▼ひと【NO.10】
沖縄エイサー愛好会代表 井上美樹さん

■豊かな心をはぐくむ生涯学習の推進
 沖縄エイサー愛好会(代表・井上美樹)は、「エイサーの素晴らしい文化を実際に踊ることで、人間の成長が期待できる」と、「豊かな心をはぐくむ生涯学習の推進」をメーンテーマに市民公益活動実践事業を行っている。
  エイサーは、本土で言えば盆踊り。沖縄エイサーは、沖縄に古くから伝わる先祖祭祀の平和を願う踊り。大小の独特な太鼓をかかえて踊りながら練り歩く。「阿波踊りにも似た感じ」と井上さん。毎年、沖縄市でエイサー祭りが行われるが、全国各地から、創作エイサーを引っ提げて参加するチームが多数あり、観客も約20万人になる。
  同愛好会の基となるのが、「伊賀エイサーシンカ 伊賀琉真太鼓」。そこで指導にあたる木村弘士さん(28)、高士さん(22)兄弟も沖縄エイサー祭りに参加した。
  市内小学校では数年前から、運動会でエイサーを取り入れてきた。昨年度末、伊賀琉真太鼓のメンバー、現在中学校1年生の福田早希さんが、小学校卒業文集に「―(エイサーは)5年生の時は、ただ楽しかっただけだけど、6年生の時は学校で人権や戦争について勉強したので、このコンサートがどういう意味で行われているのかが分かっていっそう楽しくおどれてよかったです。―」と書いてあるのを見つけた。井上さんは、型にはめられたロボットのような踊りではなく、自分らしいエイサーができるところが一番の魅力といい「この文章を見て、子どもでも、それぞれに平和への思いや、よろこび、幸せの気持ちを込められることを実感した。今まで、学校教育における平和学習の一環としてや、老人ホームの慰問など色いろやってきましたが、もっとたくさんの人に知ってもらいたくなって応募した」。
  踊りはそんなに難しくない。5日、美旗まつりでの発表には、3歳のかわいい踊り手も登場。普段の練習では、ビデオ撮りして、自宅に帰って練習する人が多いと言う。「みんなで踊る楽しい沖縄エイサー」は、蔵持公民館2階研修室で全5回。無料。第1回は、9月10日10時から12時まで。12月9日には他のサークルや、ダンスチームなどとの交流イベントも開催される。連絡先、電話64局9960、エイサー愛好会まで。受付は8月14日開始。募集は40人。


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