▼ひと【NO.12】
出会いを大切に郷土まちかど案内人 川瀬洋二さん

■出会いを大切に
 まちかど案内人の講座を受けた人たちで構成される名張市文化財施設事業運営委託団体は「みてみて名張」。その代表、切り絵作家の川瀬洋二さん(69・すずらん台)は、名張の人たちに郷土の歴史、良さを知ってもらい、自慢できる名張にしたいとの思いで、藤堂邸跡や夏見廃寺を中心に事業を展開している。
  今年度8事業計画のうち、4つは終了。10月22日には、その一つ、藤堂邸跡で「影絵・藤堂高吉 波乱の一生」を開催した。川瀬さんの切り絵による影絵は、芸術的で遠近感があると評判。スタッフたちはジョークを飛ばしながらも走り回り、活気あふれる雰囲気が流れていた。
  「退職した年代の人の生きがいっていうのを考えてみると、例えば、ゴルフなんか1週間もたて続けにやれば、たいがいの人が飽きる。そうじゃなくて、こうやってイベントをしたり、性別や年代を超えた仲間たちと和気あいあいと時間を過ごすことは、とても有意義で楽しい」と川瀬さん。
  平素から、人との出会いを大切に「一つ所に固まってしまうのではなく、いろんなグループとコラボレーションしていきたい」とジョイント役に徹する。
  旧町について―、「名張という台所にみんなが集まってきてワイワイ話をするというような感覚になればいい。それには、せいぜい藤堂邸を催し会場に利用して、池の中に石を放りこんだように、人の輪が広がるといいなと思っている」。
  11月は多忙だ。切り絵原画展と年賀状用の切り絵教室開催などがあり、行動力のある69歳だという自負もある。「60代も、もうあとほんの少しなんですが、まだ、ちょっとしがみついて、60代と言い張っている(笑)」。
  自身の制作活動では、名張30景が完成した。しかし目標は、名張100景。「問題点や間違って入る点は教えてほしい。」助言を兼ねた「協力が必要です」と。


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