▼ひと【NO.2】
なばり水みちマップ     地域と自然 中西崇雄 代表

■河川地図で新しい発見を
 特別非営利活動法人「地域と自然」(代表・中西崇雄)は、今年度の市民公益活動実践事業で「なばり水みちマップ」を作成。先月、市内幼・小・中・高・大生に配布した。
  同マップは、A3版両面カラー。表面は市内の河川地図と生き物22種類を紹介。裏面は川を診断できるチェックシートと「水のきれい度」を表す生き物が掲載されている。調査は会員10人で河川管理者からの情報を元に川を辿(たど)った。
  代表の中西さんは、「行けるところまで車。そこから先の山深い所は歩き。ちょっと奥に入っただけで、こんなにきれいな所もあるんだというような、新しい発見がたくさんあった」と振り返る。市内には5水系約80の河川があるが、「中には名前が不明な川もあった」。
  「地域と自然」は、2005年に法人化。「自然の心を人の心に」をモットーに、年2、3回の宇陀川調査隊(自然観察会)を開き、自然に親しむイベントや講習会などを開催している。
  今回のマップは、「イベントになかなか参加できない人たちでも興味がわいて、名張の自然に親しむことができるもの」を目標に作成した。そのため、河川地図には、川に近づきやすいポイントを星印で表示。水質調査は、小さい子どもでもできる、わかりやすい方法を考えた。「名張は、環境がいい。車で10分ほど走るだけで美しい山があり川がある。このマップをきっかけに、家族や学校で実際に行ってもらいたい。昨年度の市民公益活動実践事業で作ったハンドブックも併せて活用してほしい…」と勧める。
  現在、「水みちマップ」は市役所や公民館などで、「生き物ハンドブック」(オールカラーB6版、630円)は、ブックスアルデや川口書店で入手可能。
  「なばり水みちマップお披露目会」は、名張市赤目の旅館で先月4日行われた。2007年度は、赤目の美しい自然を内外に発信していきたいという思いもある。目玉イベントとして、7月22日、赤目四十八滝で沢登りを企画している。観光協会の了承を得たアクティブな催しも用意。参加者は当日、ポスターなどにも登場する有名な滝の淵に飛び込むというものだ。「特別企画。初めての試みです。参加定員はまだ未定ですが、30人くらい。危険が伴うので、もちろん、ライフジャケットとヘルメットは着用してもらいますが…。楽しくなると思いますよ。テレビ局とか、お笑い芸人さんなんか来てくれるといいなあ」とアイデアは膨らむ。
  他に、定例の宇陀川調査隊、6月3日の名張川クリーン作戦も。先述の赤目滝企画は、まだ申し込みを受け付けていないが、「すぐに定員一杯になることが予想されるので、随時ホームページをチェックしてください」と中西さん。
  今年はNPO「地域と自然」から目が離せない!

TOP戻る