▼ひと【NO.5】
三私幼連の19年度会長     高木裕美子さん

■無事任期終えたい
 (社)三重県私立幼稚園PTA連合会(大川吉崇会長=大川学園)総会は3日、津市のプラザ洞津で行われた。出席者は、県内各地から集まった幼稚園関係者約160人。現在、同連合会加盟幼稚園は県内全域で64園。園児数は、約1万1千人を擁し、伊賀地区では伊賀市内で2園と名張市内4園が加盟。  幼児教育の重要性と教育の発展を考え、三重県私学協会幼稚園部として昭和25年にスタートした組織は、昭和36年に三重県私立幼稚園協会として独立。その後、社団法人化され、現在に至る。  平成19年度の三私幼連の会長に就任したのは、高木裕美子さん(梅が丘)。学校法人桔梗が丘学園・梅が丘幼稚園の父母の会会長で、小学2年生、年長、年少の3人を子育て中の専業主婦。  ごく普通のお母さん。梅が丘幼稚園父母の会会長は、通例男性だが、今年は、引き受け手がなく「じゃあ、仕方がないですね。やりましょう」と。「こんな大役を兼務するつもりではなかったのですが…」と戸惑いも。  同連合会は、教育基本法の改定を柱とする教育改革の流れの中で、生涯教育の始点である幼稚園教育の重要性を考え、今年度の事業計画として▽教育環境の整備や教諭の資質の向上をはかるため、補助金増額を要請▽現在、公立幼稚園と私立幼稚園の保護者負担金が1対3・5であることから、公私立間の保護者負担の格差是正と就園奨励費補助制度の完全実施▽少子化対策事業の実施▽PTA研修の充実▽園児の安全確保対策の推進などをあげている。また、同要望を政府、国会、県、県議会や地元市町村に対し強力に伝えていくとしている。  来年、東海北陸地区私立幼稚園教育研究会が三重県で開催されることが決定した。今年は、その準備にあたる重要な年。多忙な年になりそうだが、高木さんは、「まだ、自分が会長だという実感がないのですが、なんとかなるんじゃないでしょうか」といたって自然体。「1年間、家族の協力を得て、がんばります。抱負というか…、目標は、何事もなく、無事任期満了できたらいいなと思っています」と笑みをみせた。

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