▼ひと【NO.5】
海外進出が夢  〜福田浩久さん

■花言葉モットーに美容の仕事
 化粧品や美容製品の企画・構成・販売「FAHOLL(ファホール)」を立ち上げたのは、弱冠24歳の福田浩久さん(松崎町)。ファホールは、四つ葉のクローバーの花言葉FAith(誠実)、HOpe(希望)、Love(愛)、Luck(幸運)からとった。福田さんは現在、この花言葉をモットーに仕事に取り組んでいる。
 中学校時分から起業の夢を持ち、18歳で伊賀市内の美容関係会社に就職。そこでは、「社長と同行して、直接、お客さんと接する機会も多かったし、海外出張もあった。英語がキーポイントになりました」と。
 次第に海外に目が向き、22歳の時、仕事を辞めて海外留学を決意した。カナダでの1年間の留学時代を振り返り、「自分は学生で、考える時間がたくさんあったんです。それで、考えているうちに、自分にはこういう仕事しかないと思いました。それからは、帰国後の具体的な将来を考えて、現地で人脈を増やしたりしてきました」。
 昨年3月の帰国後、その思いを、以前勤めていた会社の社長に相談したところ、開発にかかる全面協力を得ることになった。「それからは、毎日、いろいろな本やパンフレットを読んで、1作目の開発に取り掛かりました。試作品を家族や知人に使ってもらって、アンケートをとって、また、会社にいろんな要請をして…。完成までには結局、8か月かかりました。おかげで、ありえへんやろっていうぐらい良いものができました。会社の方も、赤字でやってくれてるのはわかっているので、頑張らないと」という思いが強くなっていく。
 その1作目は、角質を取るピーリングジェル。「今は、使ってくれた人から手紙が届いたり、直接反応が感じられることがうれしい」。2作目はシャンプー、3作目はヘアオイル…と、開発は着々と進んでいる。
 現在の販売方法は、ひたすら自分の足を使っての営業と口コミだ。「直接顔を見ないとわかってもらえない」という信念から、ネット販売などは考えていない。しかし、「営業に行っても、きつい洗礼があったりして最初はへこみました。でも、絶対いいものだからという自信があるので頑張れる」という。知り合いの美容室や温泉施設などの協力も得て、人に助けてもらっていることを実感する日々が続く。
 休みはスポーツに興じる。「サッカーをしてる時はいいんですが、部屋で一人になって考えると、眠れなくなることもあります」。現在、商品の企画、開発、販売まですべて一人で行っているが、「先日、推移表というのを作ってみました。その表で自分なりの目標を作って、その目標が達成できたら、人を雇って、今後3年以内には会社組織にしたい。それから、30歳くらいには、海外に進出したいと思っています」と夢を語る。「将来は、海外でも有名な会社にしたい」 

TOP戻る