▼ひと【NO.8】
「集い、学び、つながり」  〜山田得治さん

■桔梗が丘公民館の館長
築30年目の改修工事を終えた桔梗が丘公民館の館長は、山田得治さん(桔梗が丘5)。同館には現在、登録している自主サークルが100団体以上あり、利用者は延べ人数で年間約6万人という全国でも有名な繁忙公民館。
今回の改修工事によって、ユニバーサルデザインに近づき、利用者の大半を占める中高年層に優しい施設になった。
待望のリニューアルオープンを迎えるにあたり「人と人がありのままで集え、生涯教育の場所として地域住民の学習意欲を満たすことができる」場所でありたいと意を強くした。そして「公民館は、集い合う、学び合う、つながり合うという場であることが大切」と説いている。
運営面では、「ボランティアやまちづくり委員さんの力に依るところが大きいです。例えば、この工事のために机などの設備を搬出しないといけない時にも、みなさん出て来てくださって協力してくれた。工事中にも、草引きをしてくれている…など、自分たちが支える自分たちの公民館という意識をもってやってくれているのは、とてもありがたい。これが、本当のまちづくりなんだと思います」と話す。
今後は、青少年の利用を拡大していきたいという思いもある。「地元の学校側に積極的な考えがあってくれるので、今回も4日の改修記念行事で小中学生が来てくれましたし、18日には高校生も来れた。しかし、現実的には、子どもたちの平日の利用はむずかしい。従来の企画だけでなく、新しいことも図っていきたい」。
公民館の歴史・文化のサークル「万葉の会」(現在、会員数約80人)の講師も務める。5日に特別記念講演を開いた山田法胤薬師寺副住職・奈良喜光寺住職は、山田さんの縁で、特別に講演が決まった。喜光寺は菅原道真誕生の地にあり、行基が創建したとされる寺。そこに10年前、万葉の歌碑を建てる際に公募があり、山田さんが見事選ばれた。現在、喜光寺には、山田さん直筆の歌碑が建てられている。山田住職とは、それ以来のつきあいという。
同館では、10月は改修記念行事月間と位置づけ、他にも秋期大学として参加費無料の講演会が企画されているが、「みなさん、新しく明るくなった公民館で、いろんな行事に参加して、明るく楽しく学んでください」。

  
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