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NGO活動が評価  〜名張消防の稲垣さん

■インドネシア政府から表彰
名張市消防本部の職員が、非政府組織NGO(JPR国際救急救助支援会)隊員としてボランティア活動を行い、インドネシア政府から表彰され12月25日、志村消防長と共に亀井市長を訪れ報告を行った。
この職員は桔梗が丘分署に勤務する稲垣和幸さん(32)で、有給休暇を利用しNGO活動に参加。消防職員の経験を生かし、医師、看護師、自動車整備士らの会員と共に、2007年から08年にかけ4回、インドネシア、スリランカ、ザンビアなどで、救急、救命や災害防止技術、機材の使用法などを現地の人に指導講習を行っていた。
NGOは国際緊急援助隊が派遣されないような小規模な災害救助にも参加している。活動はすべてボランティアで、派遣経費は自己負担、万一に備える保険もNGOで負担している。本部事務所を神戸に置くNGOは、阪神淡路大震災10年目にできた組織だ。
稲垣さんは「災害防止や復旧のための機材が日本や諸外国からの援助で贈られているが、使い方が解からないこともあり、それぞれの専門家が技術指導をしている。NGOに入ったきっかけは『なにか人の役に立ちたい』と常に考え、国際緊急消防援助隊にもあこがれたが、大都市の消防に限られている。4年前、神戸市消防局職員に誘われNGOに入会した」と話している。
亀井市長は「こんな素晴らしい職員がいることは、今まで知らなかった。名張市の誇りであり、名誉なことだ。今後も頑張ってほしい。規則上可能なら出張扱いにしたいくらいだ。今度、研修会に講師として出席してもらいたい」と稲垣さんの授賞を喜んだ。

 
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