▼ひと【NO.2】
名張商工会議所女性会 豊岡 会長

■40周年は皆さんのおかげ
名張商工会議所女性会は昭和43年、三重県下2番目の婦人部として立ち上げられ、今年度は創立40周年。豊岡千代子さんは、その女性会の12代目会長を務める。
 現在、女性会には30歳代半ばから70歳代後半まで46名の会員がいるが、40周年の記念事業を実施するにあたり、その中の20人で実行委員会を結成した。昨年の4月から、さまざまなイベントを実施。なかでも大きなイベントとして挙げられるのは、5月、青少年センターで行った映画会「マリと子犬の物語」の上映。続いて10月にはメーンイベントとして「名張コレクション」(ファッションショー)を開催した。「資金ゼロ円からの出発だったのですが、この1年間、イベントの企画や運営を通して女性のパワーのすごさを感じました。成功は、みんなの力の結晶」と。
 特にファッションショーは好評で、各方面からの反響が大きかった。同会には、「よくやったな」とか「次回はいつ?」、「次回には出演させてほしい」などの声がたくさん寄せられている。「一番大変なイベントでした。関わってくれた人全員が大変だったと思います。私たちだけがワイワイするのではなく、地域の人の協力を得ながら、私たち女性会が名張の元気の核になりたい。元気を発信していく・・・という思いが強かった」と振り返る。ショー終了後、スタッフの中には涙を流す人も。「記憶に残る充実したイベントだった」。
 成功した理由の一つとして、「女性会の会員に定年はありません。死ぬまで会員。だから、会員の間で年齢の開きがあります。これはメリットです。会議ではみんなが激しい議論をするのはしょっちゅうです。例えば、若い人たちが突っ走った意見を言えば、年配の方がまあまあと収めるといった風で、会の中がとてもうまく回っている」と協調性を述べた。
自身は、「元気で明るく」を信条にしている。知らないことはやってみたい。やってみて駄目だったら、すぐ引き返せばいい。石橋は叩いて渡らない。嫌なことも一晩寝たら忘れる。子どもにはよく「楽天的と言われます」。普段は普通の主婦で、「家でぼーっと床の間に座ってます(笑)」。自営業なので、地域活動によく声がかかる。「子どもが幼稚園の時から高校になるまでずっとPTAの役員など、やらせてもらいました。役員をすると、普段はなかなか出会えないような人とも知り合いになれます。この出会いが私の宝物だと思っています」。また、「地域の中で生きて、死んでいくのだから、地域とつながることが原点」とも思っている。現在は、「女性会の仕事をしている時が一番楽しく、やりがいを感じている」と。
会長職の任期は2年。来年1年が残されているが、40周年式典を終え、早くも次の夢を-。「年度末にさしかかって、やれやれという気持ちが大きいのですが」と前置きをしつつ、「来年以降、・・・みんながどういうかわかりませんが、ファッションショーが、恒例の行事になっていけばいいな」。

   
TOP戻る