▼ひと【NO.5】
生命、財産を守る  宇都宮淳二さん

■新消防長に就任
 名張市消防本部、防災センターの竣工を花道に引退した志村秀郎前消防長の後任として8月1日付で第18代消防長に就任した宇都宮淳二氏は危機管理部長、消防本部理事からの昇任。消防長には一般職員や消防職員から就任する人があるが、宇都宮氏は技術職員、一般職員が前職。
 上野市緑ヶ丘に生まれ、立命館大学理工学部を卒業。当時、上野市は財政再建中で職員は採用しておらず、名張市は人口急増中で採用枠があった。上野市民で名張市職員になっている人は珍しくなく、特に技術者が多い。
 「新消防長は現在、桔梗が丘に住む名張市民だが、近い将来、消防は伊賀市と合併することになるが、臍(へそ)の緒を切ったのが上野であれば、合併はスムーズに行くかもしれない。新庁舎は伊賀市消防本部より立派になり、こちらに本部を置きたいくらいだが」と話を向けると「管轄する面積や地理的位置は伊賀市が中心ですから、本部は伊賀市になります。しかし、新しい本部ができて、職員の士気は上がっています。家族を案内する職員もいます。家族も夫や父がこの建物に勤務するのを誇りに思っているのでしょう」と。
  職務中に亡くなる消防の殉職者は自衛隊より多い。命をかけて市民の生命財産を守る消防職員に誇りと勇気を持ってもらうことは大切だ。

     
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