▼ひと【NO.7】
里山で障がい者作業所  伊井野雄二さん

■就労支援にひと役
自然保護に取り組む名張市上三谷のNPO法人「赤目の里山を育てる会」の伊井野雄二理事長は12日、障がい者を対象とした就労支援をする事業所「赤目の森作業所」を開所した。
「これまで屋内作業が多かったが、戸外の里山で自然と触れ合いながら体を動かすことができる作業所ができた。仕事の内容は、木の伐採、シイタケ原木の寸法切り、種菌の植え込み、ハチミツづくりなど多くの作業がある」と。同作業所約30bフ里山で、落ち葉のかき集めや、シイタケの原木の切り出しを行いながら就労支援に力を注ぐ毎日が続く。また、「これだけの作業があれば、各種の障がい者に適した仕事が見つかるはずだ。間伐をして里山を保全することが環境整備にもなる。間伐材を燃料にすれば、化石燃料を減らすことができる」と話している。
さらに、種菌植えの作業やミチバチによるハチミツの商品化、里山から運びいれた雑木を原料にペレットストーブの燃料、木質ペレットの製造などの作業をができ、「通所者は授産作業のほか里山散策や森の生き物観察を楽しむことができる」と。

      
TOP戻る