▼ひと【NO.8】
Wエンジンで”凱旋”  川合正悟さん

■惚れてしまうやろ〜
「Wエンジン」の結成10周年ライブ「あなたは縁人、僕らはW宴人」の三重公演が今月30日午後4時からアドバンスコープADSホール(名張市青少年センター)で行われる。
Wエンジンは、2000年に結成されたワタナベエンターテインメント所属のお笑いコンビで、ボケ担当はチャンカワイこと川合正悟さん。ツッコミ担当はえとう窓口こと江藤嘉洋さん。数年前から数々のテレビ番組に出演し、「モテない男が惚れてしまうコント」でいっ気に知名度を上げた。このコントでオチに、「惚れてまうやろー」と叫んで笑いをとっているのが名張市つつじが丘出身の川合さん。
小さい頃は特別面白い子というわけでもなく、パッとしなかったという川合さんだが、当時から芸能人への憧れは強く、「クイズや旅をしてお金をもらうって楽な仕事だな」とも思っていたという。しかし、現実は甘いものではなかった。自分が芸能人になってみて、「そのへんの子どもたちに、昔、自分が思っていたと同じようなことを言われたら、ぶん殴りそうです」という。
 芸人になると決めたとき、両親からは賛成してもらえて意外に思った。「やりたいことをやれって言ってくれる親父だったのでよかった。芸人になって後悔したことはなくて、むしろ芸人という職業があって、助かったと思っています」と。私生活も充実。美人芸人と評判の彼女もできた。結婚はすぐにでも…と言いたいが、まだという。
現在の目標は、同じ事務所の石塚英彦さんのような、笑顔いっぱいで元気をあたえられる人になること。また、「自分を育ててくれた大切な場所である三重県をメディアでアピールしていきたい」と郷土愛も。
今までの1番楽しかった仕事は、ビフォーアフターという番組だ。実家をリフォームし「30歳にして、やっと少しだけ親孝行ができました」と両親への思いを語る。今回の名張で行われるライブでも、両親は実行委員として陰に陽に活動し、正悟さんを支えている。「両親には、本当に感謝しています。上京を許してくれた時からの10年分の思いを、全部このライブにぶつけます」と意気込んでいる。
名張でライブを行うと知った友人から連絡も多い。「アットホームで同窓会みたいになったらいいなとか、地元への凱旋ライブということもあって、自分もお客さんも緊張するんだろう。お互いをほぐしながらネタを進めていきたい」。
一方、相方のえとうさんは、「先日行われた僕の地元の大分公演の時は、僕が尋常でない緊張をしていたのを、チャンが助けてくれたので、今度は、多分舞い上がっているであろうチャンを、僕が助けたいと思っています」と話す。
大阪に近いけれど、お笑いの文化があるようでない名張に、お笑いエンターテイメントを…と企画された今回の単独ライブ。「夢を追うことは素晴らしいことなんだとお笑いを通じて分かってもらいたい。東京に夢を追った人間が、名張に帰ってきます。そのパワーを受け取りに来て下さい」。

      
TOP戻る