▼ひと【NO.1】
<新春インタビュー>  名張商工会議所会頭 川口佳秀

■新しい経済活動の場提供
---あけましておめでとうございます。会頭は現職の社長で大変ご多忙と伺っております。
川口会頭 会議所の仕事の合間に会社の仕事をやっています(笑)。
---会頭職は多忙で、その上、会員企業訪問など大変でしょう。
会頭 私が会員企業を訪問することがありますが、職員も訪問しています。訪問によって、会議所への要望や相談が出てきます。訪問することは効果があります。
---最近は地元商業者の会員が減っていることでしょう。
会頭 廃業による退会があります。新規に大型店の加入をお願いしています。商業振興条例で名張市にもお手伝いいただいています。出先では決められないとして、本社に伺ってお願いしています。
---今年の抱負はどのようなことを考えておられますか。
会頭 産業フェアを行い、会員企業の展示会をやりたいと思っています。製品案内や展示で新しいマッチングが芽生え、商談が生まれることを期待しています。
---素晴らしいアイデアですね。今までにこのような企画がありませんでした。
会頭 企業はお互いのことをよく知らないことが多い。工場には門があり、守衛がいて簡単に中へは入れない。同業者に対する秘密保持は大切ですが、新規の取引先開拓には、フェアが適しています。これは、会議所本来の仕事でもあります。
---異業種交流、新規の商談が生まれるチャンスをつくることになる。場所は。
会頭 場所はこのビル(産業振興センター)の1階でやります。
---バイオマスタウン構想は。
会頭 木材に含まれるリグニンを抽出する機戒を和歌山から持ってくる方向で進んでいます。市議会で予算が議決されていましたが、東北大震災で予算がカットされ遅れています。
---現在、会員数は。
会頭 1168社あります。
---会議所は、会員の会費で運営されていますが、役員はさらに負担金を支払います。普通の団体では、役員は報酬や日当をもらいますが、会議所の役員は逆に会費を払います。役職が上になるほど分担金が多いですね。
会頭 お金と時間を奉仕しています。
---会頭は近大高専と親しい。近大OBですか。
会頭 そうです。だから応援していますが、名張市や伊賀市の役に立ってほしいと考えています。
専門の教授陣も充実していますね。
会頭 高専の校長先生は、手腕家ですね。地元の専門家を教授にしたり、企業のオーナーを客員教授に迎えたり、目の付け方が違う。
---最近、名張市は近大の先生と関係をもつようになっていますね。
会頭 各委員会の委員に就任してもらったりしているが、このほど、教育委員に近大の先生が選任された。
---大学との関係が深くなれば、名張市の頭脳が増える。将来は近大医学部との連携を視野に入れることができる。
会頭 そのように思います。
---市民の中には、「市立病院を近大医学部付属病院にすればよい」などの意見が出されています。
会頭 同感です。今後、時を重ねて行けば、夢でないかもしれません。
---アスピアのディナーショウが秋にありましたが。
会頭 会議所の会館運営委員が、会館を利用してもらっている人たちに、お礼を兼ねて、辰巳前会頭が始めた企画ですが、ここ数年景気の低迷もあり、3年ぶりの開催でした。会議所活動は、地域の、皆さんとともに、経済支援だけでなく、文化面も取り入れ、これからも活動していきます。
---ありがとうございました。

   
TOP戻る