▼ひと【NO.2】
大学へ向け猛勉強 赤崎智さん

■TOEICで高得点
TOEIC(国際コミュニケーション英語能力テスト)は、英語が母語ではない人向けの、英語によるコミュニケーション能力を幅広く評価する世界共通のテスト。世界約120か国で実施され、テスト結果は合否ではなく、10点から990点までのスコアで評価される。
 名張市春日丘で2年目を迎えた近畿大学工業高等専門学校の総合システム工学科情報コミュニケーションコース4年の赤崎智さんは、1月に行われた同テストで815点をマーク。同校によると、「この点数は、社会人、大学院生などを含む全受験者の中でも上位に位置していて、国立高専の学生でも毎年1人か2人しか取れない高得点」という。
 熊野市出身。過去に留学経験はなく、「今回受けたのは2回目。昨年12月は730点だったし、実は7月に受けた英検2級は落ちました」と打ち明ける。
 短期間で飛躍的に成績が伸びたのは、毎日、少しでも英語にふれることを心掛けたから。「食事中でも、スマホで問題を解いたり、バス通学の間に英語の音声を聞き流すとか、空き時間をみつけては勉強しました」。正月に熊野市の実家に帰った時も同様だ。「今まではどちらかといえば不まじめな方だったので、急に変わって両親はびっくりしていました」と。
 TOEIC受験は、大学への編入学が目的。去年の今頃は、「大学も行けたらいいなあ」と漠然と思っていた。が、志望校を調べているうちに筑波大学に行きたくなり、勉強しないとだめだと思った。それまでは結構ゲームもしていたが、いっさい断ち、勉強に励んだ。「やっているうちに勉強が楽しいと感じるようになってきました」と、今では趣味が勉強。
  目標にしている筑波大学の周辺には研究開発のための施設があり、入学後は、企業と共同研究ができるというのが魅力だった。「ここ(近大高専)はものづくりの学校なので、それを生かして開発の仕事にいけたらいいなあと思っています。ゆくゆくはゲームじゃなくて、時間を有効に活用できるような、人の役に立つようなソフトを作れたら・・・と思っています」。

   
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