▼ひと【NO.6】
mama mircoを主宰 平田ちふみさん

■ぜひ体験教室に
名張市上八町でクラフト教室と手芸材料の店「mama mirco(ママミルコ)」を主宰している平田ちふみさん(桔梗が丘6)は、シルバーアクセサリー、モードジュエリーメイキング、羊毛フェルト、タイルクラフトなどのインストラクター。「銀粘土技能認定インストラクター」「シルバーオーバーレイ技能認定インストラクター」「フェルトホビー協会認定指導講師」「モードジュエリーメイキング本部認定講師」「ビジュー・ド・パリ技能認定インストラクター」「ジュエルDeCoReインストラクター」「タイルクラフト2級インストラクター」「パワーピアス・セラピー認定セラピスト」「Wire in USAディプロマ」など数々の資格を持つ。同店以外にも、津中日文化センターやイオンモール橿原、近鉄文化サロン橿原などで講師として活躍している。
平田さんの多くの資格の原点は、シルバーのインストラクターの資格。 10数年前、大阪で経理事務をしていたころ、仕事に疲れ、気分転換のために通い始めたのが、シルバー教室だった。それまで、何かに夢中になり熱中するということがなかった。「特別手先が器用という方でもなくて、普通だったと思うんです。子どものころから、美術は好きでしたが、美術で食べていこうなんて思ったこともなかった」。
しかし、当時のシルバー教室の先生のアドバイスを受け、資格取得を決意した。「課題作品も技術も細かい物を要求されるので、資格を取るのに2、3年かかりました」。資格を取った後、シルバーとコラボできるものをやろうと思い、フェルトやタイルなどを取得した。
シルバーの魅力は、同じものが二つとできないこと。平田さんが制作しているのは、アートクレイといわれる銀粘土を使って成型したものを約800度の窯で焼いて作るシルバーアクセサリー。「型抜きをすればいいというものではないので、一点物しかできないですが、そこが楽しいです。逆に、同じものを何個もくださいといわれると困る。銀粘土は、まるで紙粘土のようで力もいらないし、女の人でも簡単にできますよ」と。簡単なペンダントトップなら、体験教室に来た初めての人でも2時間程度で仕上がる。しかし、手がこんだものなら際限なく時間をかける。
作品は、クラフト市などにも出展。自宅での制作は、締め切り間際に根を詰めてやることが多い。「自分が作るのは教室の生徒さんの見本にするものが多いので結構手元に残しています。オーダーをもらったものとか、販売用は最初からお嫁に出すつもりで作らないと、出来上がってから手放したくなくなるんですよね」と。
また、季節によって作りたいものは変わる。冬はやっぱり温かい感じがするフェルト。夏はシルバーやジュエリー。
シルバーの資格を取った後、結婚を機に名張に帰ってきて、自宅で教室を始めたのが約9年前。その教室が軌道に乗り、自宅では手狭になったため、駐車場もある現在の店に今年3月に移転した。店名の「ママミルコ」は以前飼っていた犬の名前「ミルコ」からとったという愛犬家でもある。
教室は、最大8人までの少人数制。趣味として楽しむ人から、インストラクターの資格習得を目指す人までを指導、体験教室も随時受け付けている。
店内には、平田さんが選んだ手芸のパーツが並ぶ。「ターゲットは狭くなると思うのですが、一般的な手芸屋さんとは違う風合いを出したい」と話し、大手の手芸店には普通に置いてある品物がないことがあるが、ここにしかない逸品も。
将来は、手広くすることよりも、独自色を出していきたいと思っている。「私が一人でやっている店ですし、講師としても、こちらを大事にしていくことを基本にしています。ぜひ一度体験教室に来てください。楽しいですよ」。
ホームページは、http://mamamirco.boo.jp/

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