▼ひと【NO.8】
もうすぐ100歳 上神谷雪栄さん

■陽気で よく食べ もうすぐ100歳
名張市東田原に住む上神谷(にわたに)雪栄さんは大正3年生まれの99歳。12月23日には100歳を迎える。上神谷さんは今まで大病をしたこともなく、足腰も丈夫。先日は桔梗が丘体操会にも参加した。現在、息子の鈴木康之さん一家と同居、日々、元気な毎日を過ごしている。
鈴木さんは、株式会社鈴木製作所の取締役会長。同社は、金型用模型を製作、車のモデルチェンジのモデルを作っている会社だ。上神谷さんは90歳を過ぎるまで、型づくりを手伝った。長年の“勤務”に鈴木さんは「会社に行くと、みんなが『おばあちゃん』と声をかけてくれるのが楽しかったんだと思いますよ」と話す。
鈴木さんによると、上神谷さん自身は、特別なスポーツをしていたわけでもなかったという。特別な体に良いと思われる生活習慣もなく、いたって普通の生活を続け、「長寿の秘訣は特別思い当たらない」と。
強いていえば、陽気でよく食べることだ。総入れ歯のため、固いものは食べられないが、おやつが好きで「テレビを見ながらお菓子を食べているときが楽しい」という。
気分転換はドライブ。鈴木さんは3〜4時間かけ、あちこちに出掛ける。「家にいて、布団の中にずっといることは、体によくない」との思いで、出来る限りの要望に応える。ドライブは頻繁だ。「結構大変といえば大変なんですが、私が子どものころ(終戦後)、お米を買いに行ったりする時も、私は母とずっと一緒でしたから」と苦にならない。母親の笑顔が生活の励みになる。
白寿の祝いには、次男である鈴木さんを含めて他府県に住む兄弟4人が集まり榊原温泉で一晩、思い出話に花を咲かせた。「できる限り一緒にいて、残りの人生を楽しんでもらえたらいいなと思っています」と母親思いの言葉が返ってきた。

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