▼ひと【NO.5】
名張市議会の第66代議長に就任 細矢一宏さん

■議会改革の一環として慣例や申合せを条例化
申し合わせ任期満了(9月30日)に伴う名張市議会議員の役員改選が5日あり、細矢一宏議員が議長に就任した。順当な人事である。所属政党は公明党。名張市議会の定数は20人、その中で公明党議員の構成比が県下一高い。
名張市議会の会派は清風クラブ(自民系)5人、公明党4人、心風会(民進、自民系)4人、改新(保革混交、新会派)3人、日本共産党2人と新しく誕生した喜働(保守系無所属)2人の構成だが、清風クラブと公明党は安定した市長与党になっている。そこに心風会が加われば、すべての議案は可決できる。良くも悪くも、この図式が今の名張市議会だ。
公明党議長は歴代、山口長四郎(第46代、51代)、藤島幸子(59代)、石井政63代)、吉住美智子(64代)と県下他市に比べ多い方だ。続いて今回就任した細矢議長は、3期目後半で大役を射止めた。
細矢議長が議長選挙立候補の際、「議会改革の一環として、議会の慣例、申し合わせを法定化(条例化)したい」と公約した。その意味の察するところは「議会に限らず、すべての組織は年を経ることにより、運営上の便宜から慣習化し、申し合わせになっている。しかし、このことは、古い人、経験者でないとわからないことが多い」と判断できる。
そこで、「成文化したもの、体系化したものがあれば、すべての人にわかりやすくなる。議会は4年ごとに改選がある。事務局職員も入れ替わる。従って、成文化した規定規則が必要だ」ということか―。
伊賀市には議会基本条例がある。しかし、名張市議会にはその条例がない。伊賀市の議会報告会を参考にし、3年前から報告会を開催している名張市議会だが、基本条例は定めていない。条例の原案をつくる実際の作業は、議会運営委員会である。
就任時、細矢議長は「幸い、今年の議運の委員長は前議長の森脇議員であり、理解も早く、前向きです。ぜひ、実現したい」と抱負を語っている。

TOP戻る