▼ひと【NO.1】
年女 谷口美智代さん

■女性パワーで元気な名張
有限会社・谷松石材(名張市南町)の取締役である谷口美智代さんは、昨年5月から名張商工会議所女性会の会長も務める。桜井市出身。独身時代は保育士。優しい雰囲気で明るく接する元気な才女だ。
谷松石材の仕事は、結婚し子育てが終わり本格的にやりだした。子どもは3人。長男と次男は仕事を継いでいる。
事務や接客だけでなく工場での作業もこなす。名張のキャラクターひやわん≠フ顔を丸い石に彫ったグッズを作るなど「仕事はがんばったらがんばるだけの成果があがるのでやりがいがあり、楽しい」と笑顔で話す。
来客の中には、夫を亡くした女性も少なくない。「女同士だからわかりあえることもあるんですよね。亡くなったご家族の話を聞いていたら、涙を流す人もいます。そんなとき、お客さんの立場に立ったお墓づくりをしないといけない」と思う。
近年、「墓」にとらわれない人が増えてきた。高齢や遠方という理由からだ。墓参りに行かず、墓を撤去し処分するという実態がメディアで取り上げられた。「墓じまい」というもので、「家庭の事情はあるが、自分が今あるのは、先祖がいて、親がいるからということを大事にしてほしい。その気持ちがだんだん薄れると、親子の間でもトラブルが出てくる。自分も先祖を敬い、感謝の気持ちを大事にしていきたいし、それを伝えるように心がけたい」と話す。
女性会は、商工会議所に入会している事業者の奥さんが会員。谷口さん同様、奥さん自身が事業に深くかかわっている事業所も多い。「名張で根付いている商売人たちの奥さんが、元気で明るく活発にしていたら、名張の商売も元気になるはず」と女性パワーでリーダーシップをとる。「名張の元気は女性から」がモットーだ。
活動は、イベント参加や講演会の開催だけでなく、お互いの商売の悩みや実体験を打ち明け合うなどさまざま。「名張で行われるイベントにどんどん参加し、女性会ここにありき≠名張中に発信していきたい」と意欲的。「ひとりでも多くの人と出会えるように。また、出会いを大切にしていきたいと思います」。

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