▼ひと【NO.9】
米寿迎える 鈴木さん

■布きれ芸術展示
隠街道市開催中、近く米寿を迎える名張市下比奈知の鈴木幹子さんが風景画の展示会を開いた。布切れを利用したパッチワーク風の57点が名張市元町ジャスコのリバーナ展示室に並んだ。
鈴木さんは夫の経営する耐火煉瓦の原料の会社を手伝っていたが、会社廃業後、60歳からパッチワークをはじめ、今では主婦らに教えるまでの実力をそなえた。「洋服や着物を利用してアイデアの赴くままに、いろんな作品を工夫するのが楽しみ」と話す。
展示会場には多くの友人知人や教え子などが来場し、作品の中から友人にプレゼントする心遣いもみせていた。今月満88歳の米寿を迎える鈴木さんは「90歳までは作品を作りたい。今回の展示会は一つの区切りだった」と今後も作品づくりに取り組む気構えだ。
ほかにも趣味が多彩だ。名張市丸之内の城下川に初夏、花の咲いたショウブを植えた小さな花筏が浮かべられるが、これは幹子さんが畑で栽培したもの。また筏は幹子さんのご主人の鈴木健一さんの発案。「畑が好きで、菜園を楽しんでいる」という元気なお年寄りだ。

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