▼ひと【NO.1】
今年の年男 岩森隆則さん

■夫婦でパデルが楽しみ
岩森さんは、名張市平尾出身。アピタ伊賀上野店2階の婦人服小売店「EASEL(イーゼル)」を経営している。同店は、「トゥモローランド」、「ルーニィ」、「ファスサンファール」などの国内ブランドを取り扱うセレクトショップ。以前は、桔梗が丘近鉄百貨店(当時)にも店舗を構えていたが、2年前の百貨店撤退に伴って閉店した。現在は伊賀上野店のみ。
大学卒業後、知人が「津で新しく店舗を始めるから」と、ヘッドハンティングされたことからアパレル業界へ。名張で独立してからは約30年になる。
ゆったりと話す温厚な人柄だが、桔梗丘高校陸上部から追手門大学ラグビー部に進んだスポーツマン。「昔からスポーツは見るのもするのも好きです」と岩森さん。子育て中は、子どものサッカーの送迎で観戦を楽しんだが、年齢とともに自身がスポーツすることは少なくなっていた。
パデルとの出会い
しかし、2年前にパデルを始めた。きっかけは妻・順子さんが興味を持ったことから。パデルがどんなスポーツかを体験するため、2人で自宅近くのアリエルパデルクラブ(希央台1)に行ってみた。「妻と一緒にできるスポーツというところから、はまっていった」と話す。子どもの手が離れて、夫婦でコミュニケーションが取れる趣味を探していたときだった。
パデルは、屋外スポーツだが、スカッシュのように強化ガラスの壁で囲まれたコートでプレイして、壁に当たったボールでも2バウンドしていなければポイントにならず、打ち返してもいい。そのため、なかなか決定打に至らず、初心者でもラリーが長く続くという醍醐味がある。また、ラケットが短いことや、コートがテニスコートよりも狭いことで体力的な負担が少なめで、年齢、性別関係なく楽しめる。
今、岩森さんは1週間に2、3回、1回3時間程度の練習をしている。「還暦手前から始めたけど全然できます」と笑顔。
同クラブのコーチ、アルベルト・フェルナンデスさん(スペイン出身)は、「格好良く決められたらいいけど、そうすると失敗が多くなる。決めるショットは5パーセントぐらい。80パーセントはディフェンスで、相手のミスを待つ我慢のスポーツ」と話す。「忍耐力と体力が必要ですが、まだ大丈夫」と岩森さん。
岩森さんが感じているパデルの魅力は、「ペアが固定じゃなくて試合ごとに代わっていったりするので、試合をするには、全然知らない人とでもコミュニケーションをとります。それで仲良くなれるところが1番楽しい」と、社交的。新しい友人がたくさんできた。
同クラブでは、アルベルトさんの企画するさまざまなイベントも人気。「昨年はコロナがあってバーベキューはあまりできませんでしたが、一昨年は月に1回はみんなでやっていました」とアルベルトさん。メンバー同士が和気藹々とした時間を過ごすことで、一層仲良くなれる。岩森さんを引きつけている要因のひとつだ。 
幸せな出来事
昨年を振り返って、「世の中コロナのことばっかりでね。もうなるべく言いたくないです。沈むでしょう。前向きにいかないと」と岩森さん。
家庭に目を向けると、昨年10月、次男が結婚した。世の中はコロナの自粛ムードで、すべてが以前のようには思い通りにならない中で、2人で力を合わせて結婚式をやり遂げたことに感動した。「まだ予定はないですが、将来、孫ができたら一緒に遊びたい」と、楽しみにしている。
今年の抱負は
「店のスタッフもいい人に恵まれています。それに、子どもも長男、次男ともそれぞれ自立してくれているので、なにも心配はいらないし、あとは夫婦とパデルの仲間で楽しくワイワイできたらいいです。でも、『おっとりした牛から闘牛になる』が今年の抱負です」。目標は、クラブ内のパデルランキングで上位にいくこと。

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