■明るく元気に保育の道へ
4月1日、名張市役所で辞令交付を受けた新規採用職員は50人。1か月余り経ち、公務員としての仕事も順調にできるようになってきた頃かと思う。今回は、保育士として名張市立赤目保育所に配属になった中木屋佑香さん(22)を訪ねた。
子どものころから保育士になりたいとの夢を持ち、大学では教育学部幼児教育コースを選択。幼児についての専門的な知識や技術について学ぶとともに、地域の幼稚園や保育所でのインターンシップやボランティアに積極的に参加。昨年秋の名張市職員採用試験を見事合格、4月からあこがれの保育士としての道を歩み出すこととなった。
赤目保育所では、2歳児18人を2人の先輩先生と一緒に担当。4月当初は、全てが初めてで緊張の連続。大学で学んだこと経験したことが生かされない思いもした。しかし、これは誰しもが通る道である。日にちが経つにつれ、徐々にではあるが子どもたちを責任もって保育することが自覚できるようになってきた。子どもたちに話したこと、遊んだことを翌朝保護者から聞かせてもらうと、とても嬉しい。子どもを通じて保護者に届いている。これの積み重ねが、保護者の信頼を得ていくことになる。しかし子どもを引き付ける言葉かけ、子どもにおもしろいと言ってもらえる動きや遊び、まだまだ勉強することは多い。山口ひろみ所長は「昨年、今年と大学を卒業したばかりの先生が配属されたけれど、明るく元気でとてもよくやってくれています」と話す。まだ、保育士としてのスタートを切ったばかりの中木屋先生。午睡(昼寝)のわずかな時間に、子どもの様子を見ながら、保護者への連絡メモを書くが、なかなか言葉が見つからないこともあるという。でも、子どもの成長は先生の成長があってより確かなものになる。保育は大変な仕事だけれど、大切な仕事。大切な仕事が大好きな仕事になり、大好きな仕事が大きな夢のある仕事になる。決して楽な仕事ではないが、きっと楽しい仕事になる。分からないことがあれば、困ったことがあれば、所長先生を始め、先輩に聞けばいい。きっと自分がうまくいかなかったこと、できなかったことを話してもらえるはず。日々経験、日々勉強。目の前にいる子どもと保護者の笑顔を求め、頑張れ、新人保育士中木屋佑香先生。 |