2007年度 バックナンバー
文化勲章受章記念植樹と除幕式 元京大総長の沢田さん

 三重県立名張高校で17日、元京都大学総長で農学博士、沢田敏男さん(88)の文化勲章受章記念植樹と記念碑の除幕式が行われた。沢田敏男さんは、現在の伊賀市上津出身で、名賀農学校(名張高校)は母校。
  記念植樹は、文化勲章受賞後、沢田さんが名張市に多額の寄付をしたことから、亀井市長が提案。除幕式では、同校卒業生でもある市長が、「この木を見るたびに、生徒たちにこんなビッグな先輩がいたと知ってもらって、今後の勉学の励みにしてもらいたい」とあいさつ。さらに、「寄付していただいたところから、市内各学校にAEDを設置していけたらと思っている」と話した。
  植樹された木は、約4rのシマトネリコ。寒さに強く、夏にはかわいい花を咲かせる。
  除幕式の後は、講堂にて、同校全生徒を対象に、「科学技術と芸術の融合」というテーマの講演会が開かれた。

 

名張の風景題材 図書館で切り絵展

 名張市立図書館で、切り絵展が12月28日まで開催されている。主な題材は名張の風景。名張旧町のたたずまいや初瀬街道の古い商家のほか、桔梗が丘駅の風景もある。
 作品の提供は名張市すずらん台西1の川瀬洋二さんで9点の作品が展示され、期間中、作品の入れ替えも行われる。

   

今度はCDデビュー!人気上昇伊賀牛集団・部位3

 かつて憧れた仮面ライダーやゴレンジャーのように、誰もが知っているわけじゃない。地域限定で地元の市民を守るため戦ってくれるヒーロー、それがローカルヒーローだ?。
 12月17日号の男子週刊誌プレイボーイの特集記事に、我ら名張市`出身aの伊賀牛集団・部位3(ブイスリー)が掲載された。これまでヤフーのホームページや全国紙の日経ビジネスアイ8月号でも紹介され、いまや、その名は全国区。
 そして、さらに拍車をかけるように、今度はCDデビュー。EMIミュージックジャパンが、この人気に目をつけ、「宇宙より、地球より、一番大切なことは、地方を守ることなんだ」と、日本各地に存在する「地元を守る、正義の味方」ローカルヒーローの主題歌を満載したCDを12月12日、全国一斉に販売した。
 日本中のヒーローは、北は北海道、南は鹿児島までの約400曲の中から12曲が選曲され、その中に、なんと、三重県名張市LHPローカルヒーロープロダクションの伊賀牛集団・部位3が5曲目に登場している。録音は地元の企業が協力、LHP総裁の林一樹さん(富貴ケ丘)が作詩、作曲は1869(イワロック、桐が丘)が行った。霜降りレッド(出身=マルフク、必殺技・肉汁スプラッシュ)、牧草グリーン(出身=オクダ、得意技・チョトツモウシンアタック)と金賞イエロー(出身=モリワキ、必殺技・じらし攻撃`牛歩a)の3人?が「名張で生まれ感謝、これからも、ずっと食するわ伊賀牛」と名張のブランド伊賀肉をアピール。「ますます人気が高まっています。ぜひCDのご購入を」と名張市観光協会は話している。名張市でのお披露目は15日、ネクストワン名張店で午後2時から。CDは2000円。

   

絶えないイノシシ情報・・・引き続き注意を


 亥(い)歳も残り少なくなった11月14日、名張市栄町の住宅地で小型イノシシが出没、27日には、同薦原地区で大型のイノシシが斃死(へいし=行き倒れ)しているのが発見された。
 栄町のイノシシは、住民から通報を受けた名張市の依頼で猟友会が捕獲檻(おり)を設置したが、捕獲されていない。11月29日以降も住民から、栄町のハイツ付近で目撃した情報が住民から寄せられている。付近は住宅街である上、名張小学校、中学校があり、名張市では学校や地区に注意情報を出している。
 名張市農林振興室では「付近には畑があり、食べものがあるため、まだ捕獲檻にはかかっていない。引き続きの注意が必要だ」と話している。
 一方、26日夕刻、同市緑が丘の住宅地でイノシシが門扉を突いて逃げた情報が市に入った。イノシシは駐車場から入り庭に出て門扉を開いて外へ逃げた。それより30分前、国道165号線蔵持原出交差点でイノシシが車と接触、北の方角に逃げたことが目撃されている。
 翌27日、登校中の小学生が薦原地区の県道沿い(県道上笠間八幡名張線)でイノシシが倒れているのを発見した。学校で、イノシシに注意するよう話していた矢先、児童が、今朝イノシシを見たと告げた。現場を確認した教師は教育委員会に報告、民有地に倒れていたことから、名張市環境保全室が現地に赴き、斃死(へいし=野たれ死)獣として火葬に付した。
 環境保全室では「イノシシは成獣のメスで体長は130センチ、外傷は鼻の先に出血の跡があったが死因は不明」と話している。国道で事故に遭い、緑が丘に迷い込み、薦原で倒れたとの推理ができるが、同室では「断定できない」と話しており一件落着とはなっていない。

 

名張文化協会設立30周年記念フェスティバル開催


  名張文化協会(山崎清会長)は設立30周年を記念して17、18日、名張青少年センターと名張公民館で記念特別フェスティバルを行い、多くの市民を魅了した。洋楽、邦楽、展示の3部門で多彩な演出が行われ、名張市民の文化力の高さを示した。名張市の文化人が一堂に会した2日間の開催には、会場を観客で埋め尽くし出演者には惜しみない拍手が贈られた。


税の電子申告を

 国税庁は毎年、11月11日から17日までの間、税を考える週間と定め、少子・高齢社会と税をテーマに、各地で広報活動を行っている。特に税務行政のIT化への理解を深めてもらおうと、国税電子申告・納税システム(e‐Tax)の利用促進と周知に重点を置き取り組みを行っている。
  名張市役所ロビーでは13日から19日まで、税に関する作文や習字などの作品展が開かれており、訪れた人たちは立ち止まって作品を鑑賞していた。
  e‐Tax研修会の名張会場は20日、名張市産業振興センター・アスピアで午前10時、午後1時30分の2回開催される。上野税務署では「電子政府の推進の一環として取り組んでいるものです。納税者の利用性の向上と行政事務の簡素化、効率化を目的として導入された制度で、インターネットを利用して申告の手続きをしてもらえます」と研修会の参加を呼びかけている。
  問い合わせは上野税務署総務課、電話21局0950まで。


続々「まちの居間」開店

 「まちの居間」の標札を掲げた、名張市旧町第7号店『結(ゆい)』が同市丸之内にオープンした。
 「まちの居間」として地域の人たちが気軽に集い、高齢者らの生涯学習、多様なコミュニケーションビジネスの場として利用できるよう計画。新たに和室と喫茶室を改造した。
  オープン初日には、公民館の料理教室で学ぶ女性らが腕にヨリをかけてのマツタケ料理の特売をするなどで終日にぎわった。
  また同日、よってだーこ8号店が平尾会館、中町の旧中村家具跡に9号店「常盤(ときわ)」がオープンしている。


アスピアディナーショー2007開催
フォークグループ「グヴォン」ときしもとタロー氏による音楽と北欧料理の夕べ


「やさしい自然教室」図書館で作品展示

 名張市立図書館は、自然観察活動、環境活動の様子を伝える写真や壁新聞、民具などを9月1日から30日まで1階で展示している。
  展示されているのは、昔の農具や茶摘鋏(ちゃつみはさみ)、篩(ふるい)などの民具。壁にはマガモ、コガモ、セキレイなど名張の鳥の写真など。壁新聞には、米の出来るまで、お茶の出来るまでの写真を載せながら分かりやすく説明している。
  訪れた人は、「久しぶりに田舎を思い出した。自然を大切にすることをあらためて感じる」と熱心に展示を見入っていた。
  作品提供団体は「しぜん・ふしぎ・ワンダーランド」で連絡先は大西和美氏(桔梗が丘西4―3―120、TEL090―2358―7905)。


イスラエルを紹介

 津市で2日、イスラエル文化を紹介するイベントが行われた。「自国の文化を紹介し、友好を深めよう」と企画されたもので、昨年、同国の親善大使を務めたデザイナーのドン小西さんもスライドを通してPRを兼ねた講演。会場のアスト津大ホールは大盛況。
  これに先がけ、在日イスラエル大使館のエリー・エリアフ・コーヘン大使が三重県庁を訪れ、野呂昭彦知事と面談、日本語で産業、文化を語った。ドン小西さんの講師についてスタッフは「津の出身で親善大使だった人。ユーモアを交えたトークは、訪れた人も喜んでくれたのに違いない」と話していた。


平和守ろう。市役所で原爆展

 「日本に原爆が投下されたのは戦争を終結させるためであり、止むを得なかった」と発言し、物議をかもした長崎県選出の防衛大臣の退任から約1か月、今年も広島と長崎に原爆が投下された8月6日と12日がやってきた。
  名張市役所ロビーでは、恒例の原爆パネル展が開かれ、原爆による悲惨な状況が15日まで再現されている。人類最初の被爆国日本は、原爆の悲惨さをかみ締め、非核3原則を国是とし、非核平和宣言を行っている自治体も多く、名張市も核廃絶を世界に訴えるのが目的で開催。
  8月6日に広島で開かれる平和記念式典に、名張市内中学生の代表5人が派遣される。


ハス開花〜地蔵院青蓮寺境内に約50本〜

 名張市青蓮寺の地蔵院青蓮寺(耕野一仁住職)では境内の約50本のハスが開花し、訪れた人の目を楽しませている。大賀ハスなど数種類のハスが大壺に植えられ、最初に咲いたのは紅姫という種類のハス。
  梅雨の空に鮮やかで上品な花を咲かし、これから8月にかけて見事な花が次々と開く。


目にも彩やか、きれいな花道〜小波田川沿い美旗まち協が植花〜

 名張市美旗の小波田川沿いにきれいな花が咲き乱れている。昨年まで夏場はススキなど雑草が茂り、マムシなどが出そうな草わらだったが、今年はアジサイ、ダリア、カンナなどが植えられ、散歩する人などの目を楽しませている。
  美旗まちづくり協議会が、今年度三重県の「フラワーオアシス推進事業」の採択を受けて中村橋上流240メートルの右岸の堤防に植えたまち計画の一環。協議会では、「堤防に桜並木を植える構想もあったが、河川管理者の三重県が、堤防上に植樹は好ましくない、とのことで花を植えることになった」との経緯を話している。


青蓮寺のササユリ満開

 名張市青蓮寺、山口繁夫さん宅裏山に今年も薄いピンクの清楚なササユリが開花した。ササユリは雑木の間にササとともに自生しており、葉がササによく似ていることら名付けられ、7月ごろ白い花を咲かせる山ユリとは区別されているという。


会長に井川氏 生活安全推進協

 名張市生活安全推進協議会は第1回総会を26日、武道交流間いきいきで開催、会長に井川敏雄氏、副会長に西本彰文、吉原薫氏を選んだ。
  同協議会は従来の自主防災隊、防犯員会、交通安全推進協議会を5月に解散、組織を1本化し安全推進協議会を結成、従来の活動は、自主防災部会、防犯部会、交通安全部会に引き継がれることになり、自主防災部会長に井川敏雄、防犯部会長に西本彰文、交通安全部会長に吉原薫氏が選任され、協議会の正副会長に就任した。
  19年度の事業計画は、防災部会では▽防災知識の普及と啓発▽防災対策の強化▽地域情報の交換などを行う。防犯部会では▽防犯組織活動の強化と地域環境の浄化▽暴力行為の追放▽盗犯及び迷惑行為の追放▽子どもを守る活動の強化に力をいれる。交通安全部会では▽交通安全の啓発推進▽街頭指導の推進▽交通安全指導の充実と委員の研修▽道路交通環境の整備推進を主要事業として行うことを決議した。


「室生山上公園 芸術の森」

 もうすぐゴールデンウイーク。安・近・短――。さて、どこへ行こうかと考えている人にちょっとした情報を――。奈良県宇陀市室生区にある「室生山上公園 芸術の森」がそれ。
  あの有名カメラマン土門拳がこよなく通った女人高野室生寺の近くに昨年完成した公園だ。世界的に著名な彫刻家ダニ・カラヴァン氏の想いの下で設計された。まさに季節や時間の流れを全身で感じられる芸術の森、印象に残るアートがいっぱいで「アーッ」と思う素晴らしい空間は、心地よい気持ちになること請け合い。ちょっと足を伸ばしてみませんか。


大野寺のしだれ桜が見ごろ
 スプリング ハズ カム!春が来た。春がきた。ちょっと足をのばしお隣宇陀市室生区の大野寺へ。
2本の小糸しだれ桜の古木は、ピンクの雨が降り、風情をかもしだしている。また、樹齢100年の紅しだれ桜30本も見事。
そんな大野寺だけに、連日、県内外から見学者がいっぱい。カメラ小僧ならぬ熟年男女がレンズ超しに桜をキャッチ。見ごろは4月中旬まで。


バイパス完成 県道松阪〜青山線
 三重県伊賀建設事務所は、川上ダム建設に伴い県道松阪・青山線のバイパスの一部を完成させ、国道422号と接続させた。これにより、422号線から桐ヶ丘まで直通で通行できることになった。
国道422号線は近鉄ガードの南で通行止めされ、国道165号線との接続はバイパスからとなる。

鍛冶町の八日えびす祭 華やかに

名張市に春を呼ぶお祭りとして親しまれている鍛冶町の八日えびす祭。初日の7日は蛭子神社周辺で七福神の舞が披露された。伊賀地方はもちろん、遠くは関西方面からも商売繁盛の吉兆を求めて訪れる人も・・・。
また、今年で3回目になる千人鍋は、大好評、またたく間に完食。中には思わずそれを取材していた名張市の広報スタッフも舌鼓。食べる姿が珍しいのか、市観光協会員(左)が記念撮影。で、お味は「うまいねぇ〜」。蛤や地元酒粕が入った味噌汁の中身は、ダイコン、ニンジン、ハクサイ、豚、油アゲ・・・など具だくさん。食べ逃した人は、また来年!

70人がお焚き上げ

青蓮寺で人形供養 名張市青連寺の地蔵院青連寺は3日、人形、こけし、お守り、お札などを供養して焼却するお焚(た)き上げを行った。 思い出や願いがこもった不用品を、供養の上、焼却するというもので、市内のほか伊賀市などから約70人が参加、僧侶の読経の中、護摩木でお焚き上げが行われた。
同寺の住職・耕野一仁師は「人形、こけしは人型を模し、真心をこめて作られたもの。ごみとして簡単に捨てられることに抵抗を感じる人もいるはず。そこで、供養しお焚き上げすることにより、人形も`成仏aすることになり、持ち主の心も安らぐはず。引っ越しや整理で処分を考える人は供養をしてあげてください」と話している。

〜活性化にひと役〜 主役はひやわい

「ここにも、ひやわい。名張と違ってきれいな細道だ」。ご存知、ひやわいは、名張の言葉で細い路地のこと。名張商工会議所の会館運営委員会(尾形雅則委員長)は4日、合併で愛知県豊田市になった足助町を視察。町並みを散策して`ひやわいaと出遭ったときの第一声だった。坂道の両側には黒塗りの壁、ギャラリーも設けられ雰囲気は上々。
足助町は香嵐渓で有名な町。秋の紅葉には50万人が訪れ、「車で15分の距離を2時間はかかる」(鈴木良秋三州足助公社部長)ほど観光客でにぎわう。「1年間を通じて集客したい」と平成7年から福祉センター「百年草」を開業。加えて明治時代のモノ作りを復活、再現させた三州足助屋敷なども計画し、観光客の誘致に余念がない。
平成4年、足助町の観光の将来を考え、行動する仲間たちが中心になり、「アット21倶楽部」を立ちあげた。町の活性化を狙ってのことだ。成果が表れだしたのは初春の催し。「ひな祭りには全国から観光客が来てくれます」(鱸雅守観光協会事務局長)。自宅に眠っていたひな人形を町全体が協力し、玄関先に並べたのが人気を呼んだ。今年3月、名張商議所女性部会も足を運んでいる。香嵐渓を目玉に市民グループ、観光協会、公社が一体となった町づくりが成功した例だ。
ひやわい―。名張には、足助町に負けない、財産がある。知恵を絞り、町づくりに生かせないのだろうか。地域おこしは、その地域の潜在能力をどう引き出すかにかかっている。それには、地域を知るということが大原則だ。