2019年度 バックナンバー
独の国際大会出場・名張高卒の堂アさん市を訪問

名張高校を3月1日に卒業した堂ア月華さんが23日にドイツで開催する柔道「チューリンゲン国際大会」の57キロ級に日本代表として出場することが決まり4日、名張市役所の亀井利克市長を表敬訪問した。
大会はジュニア世代の登竜門。対戦相手の外国人選手について、黒帯姿の堂アさんは「手足が長いので、足技を使って崩したい」と戦法を披露。国際大会は初出場で「日の丸の重みを感じます」と話した。
堂アさんは愛知県岡崎市出身で小学校1年生から柔道を始めた。女子柔道の名門・名張高校へ進学し、実力をあげ、昨年は全国高校総体で準優勝した。全日本柔道連盟のジュニア強化選手に選ばれるなど、今回の出場資格を得た。
亀井市長は「柔道の名門である名張高の名声を世界に広げて下さい」と激励した。


2位に大差つけ優勝・名張チーム メディカルラリーでV5

医師や看護師、救急隊員で構成する名張市の救急救命チーム「Team  Shin〜心」が2月下旬開催の救急技術を競う第10回愛知メディカルラリー大会で優勝した。平成28年から県内外の大会に出場、その都度優勝し、今回で5度目の快挙。訓練を積み重ねた経験や技術は日常の現場でも役立っており、市民にとってはありがたい存在だといえる。
同チームは現在、市立病院の医師、看護師、消防本部の救急隊員ら35人で構成、勤務の合間、合同で練習を重ねてきた。28年の第1回目のラリーや翌年の第8回愛知メディカルラリーなどにも優勝している。
今回の大会は、愛知県豊田市で行われ、参加者は愛知を中心に16チーム。名張市のチームは6人編成で津波による大規模災害や交通事故、プールでの感電事故など、8種類のシナリオをこなし、救護活動を実践した。患者役のスタッフを配した仮想の救急現場で、処置の速さや正確さなどが評価され、結果、名張市チームは2位に大差をつけて優勝した。
チームリーダーで消防本部救急救命士の西田勝太さんは「同じメンバーがいつでもそろうのは難しいが、時間をやりくりして練習を続けている。4年間の積み重ねで全体のレベルが上がり、優勝できたと思う」と表情をほころばせた。また、市立病院の笹本浩平医師は「総合内科が専門だが、ラリー参加のために他の診療科目も勉強。救急隊員とも顔の見える関係になり、日常の仕事にも役立っている」と話した。


だんじり新品に・本町地区約1100万かけ修理

名張秋祭りにお目見えする名張市本町のだんじりが2月21日、大阪の専門業者でオーバーホールされ、地元に引き渡された。半数以上の古い部材を取り替え、きれいに洗浄・磨かれ、新品によみがえっている。背が高いだんじりだけに上屋根が外され、分けて運般されたが、基地の本町ダンジリ庫に戻ると元通りに取り付けられ、期待通りの雄姿をみせた。
氏神・宇流冨志禰神社で行われる10月の例大祭には、各町内から神輿(みこし)や太鼓台が出されるが、本町のだんじりは落ち着いた貫禄があるとして知られている。戦前は上本町、中町、新町にもあったようだが、戦後は、本町地区だけになった。本町のだんじりには子ども10人、大人4人が乗り、笛や太鼓などを演奏しながら市内を曳航(えいこう)する。
 長さ、高さとも約4メートル、幅約2・2メートルのケヤキ造り。屋根は唐破風で鳳凰(ほうおう)を彫り込んでいる。江戸時代の末期に造られたもので、大正時代に大和高田から中古のだんじりを購入したといわれており、制作後100年以上が経ち、かなり老朽化していた。
そこで、本町区では、国の文化芸術振興費補助金約920万円を活用し、さらに、2年前に収納庫建て替え時に住民から募った寄付の残金を加え、約1100万円の修理費を捻出。昨秋の祭り後、大阪府岸和田市の工務店へ修理を依頼した。
修理は分解して各部を丁寧に洗い、磨きがかけられた。傷んだ部分は新品となり、舞台の高欄や飾り金具車輪などは取り替えられた。
色がきれいになっただんじりに、地元では「新品のように見える」と驚き、「引き手が増えて祭りが盛り上がればありがたい」と満足顔と期待感を話していた。


12名140点の力作・青峰高美術部の作品展

県立名張青峰高校美術部の作品展が名張市元町のリバーナホールで2月15日から17日まで開かれた。油絵、水彩画、アクリル画など生徒12名の作品140点が展示された。
会場は伊賀地区の高校生美術部が共同展示するKNIT(ニット)展をしのぐ力作が並び作品数、質とも重厚さを感じさせた。
特に北谷舞乃さん(3年生)の100号油絵「母」は海中をモチーフにした。名張市美術展覧会で「岡田文化財団賞」を受賞したもので、3年間の作品50点を出品した。美術指導の永井学先生は「北谷さんは美大を目ざして頑張っている」と話していた。


新春舞踊花舞台

第16回目を迎えた新春舞踊花舞台(名張文化協会日本舞踊部会主催)が2月10日、名張市丸之内の総合福祉センターふれあいホールであり、市内の10団体が出場、27舞台を見事な踊りで披露した。
出演流派は壽扇流壽扇会、舞踊「輪の会」、五十鈴の会、ことぶき会、壽扇流壽扇会、鳳扇流扇友会、藤間龍羽路の会、藤間緋桜の会、鶴乃会、四季を舞う会らの皆さんで、協会の舞踊部会に所属するすべての団体。
民舞と長唄を演じた名張市百合が丘在住の藤堂静さんは、舞踊「輪の会」に所属、名張で20年間舞踊に励み堂々と着物姿で舞台をこなした。夫が四国の出身という静さんは「こちらの殿様の藤堂さんとは関係ありません。名張市へ移住した当時、NHKから問い合わせの電話がありました。殿様の一族ではないかと思ったのでしょう」と演競を終えた後、話していた。


伊賀庁舎で夢のコンサート

新日本フィルハーモニー交響楽団のヴィオラ奏者と上野高校吹奏学部による新庁舎開庁を記念したドリームコンサートミニが2月3日、伊賀市新庁舎のエントランスホールで開催された。上野東ロータリークラブが主催したのもで、平成23年4月にも新日本フィルの弦楽オーケストラと上野高校と伊賀白鳳高校とが共演しており、今回も高校生の演奏クリニックの成果として披露した。
新日本フィルからはヴィオラの吉鶴洋一氏とハープ・見尾田絵里子氏、ホルン・松田俊太郎氏の3人が出演。選抜メンバーらによる各楽器の二重奏や坂井貴祐作曲の同校ブラスバンド部と交響楽団メンバーによる「セレモニアル・マーチ」、菅野よう子作品の「花は咲く」など13曲をかなでた。
演奏を前に新日本フィルのビオラ奏者・吉鶴洋一さんが「2010年から上野高校の生徒を指導しドリームコンサートを開いている。今回はそのミニ版」と話した。


女性に人気やさしい光・上野の赤井邸でガラスひな展

全国で活躍するガラス作家31人によるガラスのおひなさま展示会が1月25日から伊賀市上野忍町の武家屋敷・赤井家邸(国登録有形文化財)で開催されている。2月2日まで。2府11県から100点の作品を集め「今年は、お好きなおひなさまと一緒に楽しんでみませんか」と来場を呼びかけている。伊賀市文化都市協会の主催。出品作品は吹きガラス技法で作ったガラスビンもどきのおひなさまで、全てがやさしい光を放っている。展示品は数千円から9万円まで。来場者は中年女性が多く、熱心に見入っていた。文都協会の関係者によると「昨年は50セット展示し、9割が売れました。今年はどれも魅力的なものばかりで期待しています」と話していた。現品、引き渡しは展示会終了後になる。
問い合わせは電話0595(22)0511まで。


八日戎の福娘決まる

名張市鍛冶町の蛭子(えびす)神社で2月7、8日催される「八日戎」で、縁起物の吉兆(けっきょ)や熊手を授ける福娘3人が20日、決まった。今年は名張高校3年の奥野まおさん(18)=春日丘2番町=と市職員の森下亜季さん(21)=赤目町柏原=市臨時職員の小林花恋さん(23)=梅が丘北2番町=が務めることになった。
八日戎は商売繁盛を願い、市内外から2日間にわたり約3万人が訪れる祭り。振り袖姿で縁起物を販売する福娘は祭りを盛り上げる。
この日は神社で選考会があり、福娘に応募した女性7人が出席。一人ずつ順に箱の中からくじを引き、「福」と書かれた紙を引き当てた3人が選ばれた。
3度目の挑戦で「福」を勝ち取った小林さんは「今年は年女で福が授かったのでしょう。参加できてうれしい」と語り、昨年も応募したという森下さんは「再チャレンジが実ってうれしい」と喜んだ。また、奥野さんは「高校卒業のいい思い出になります。ふるさとのためにお手伝いしたい」と話した。
3人は7日の宵宮と8日の本宮で「ようお参り」と声をかけながら、ネコヤナギの枝に大判小判や福俵、千両箱を取りつけた吉兆を参拝客に授ける。


今年も消防出初式

名張市消防団の出初式が1月13日、夏見のHOS名張アリーナ(市総合体育館)で行われ、市消防本部、消防団員ら約500人が参加した。鈴木英敬知事は「昨年は各地で大きな災害が多発した。地域の安全安心を確保するため、消防団の役割は重要」とあいさつ。亀井利克市長も「大難を小難に抑える消防団は市民から信頼されている。本年も健康に留意され、一層の活躍を期待している」と訓示した。
亀井市長による人員、姿勢服装点検のあと、優良消防団員らの表彰に続いて、桔梗が丘幼稚園の幼年消防クラブの防火演技、女性消防団員が扮するキャラクター「アンシンダーL」ダンス、比奈知分団すずらん台班NSS18によるバンド演奏が披露された。
式典終了後、市長観閲の下、消防車両が会場を出発し、鍛冶町橋下流の名張川畔で恒例の放水訓練を行った。赤、黄、青など7色の一斉放水が行われ、多くの市民が見守った。放水に使った染料は食用染料を使用した。


地域産業の活性化を・名張商議所新年祝賀会で決意新たに

名張商工会議所の新年祝賀会が1月7日、南町の産業振興センター・アスピアであり、会員と来賓約200人が祝った。来賓には亀井利克名張市長のほか川崎二郎、中川正春衆議院議員、中森博文県議会議員、川合滋市議会議長、木津川上流河川事務所の田中徹所長らが出席した。
あいさつに立った川口佳秀会頭は、平成最後の年となった昨年を振り返り、会議所の設立60周年を祝った、記念事業を盛大に挙行したと報告。日本経済について、景況は74か月連続で戦後最長で、業績は好調だとしながらも、人材不足と消費増税による影響で予断を許さないとした。
商工会議所が求められている使命は重要であるとして、地域の厳しい経済環境の中、人口減少による需要の停滞と縮小傾向を懸念し、経済の好循環を生み出す「地産外商」「内需内商」の増進が地方再生を実現するカギになると述べ、次の政策方針を示した。
地域産業の活性化、地域まちの再生への取り組みについて、地元産のぶどうの活用による名張のワインプロジェクトの取り組みは必要不可欠。
新会社・國津果実酒醸造所の設立により、山形産と名張産を醸造。山形産は11月16日、発売と同時に完売したが、このワインは本日試飲していただきます。創業、起業、新事業展開への取り組みの中で、長期にわたり伝統の技術や経営を守り、継承してきた長寿企業の表彰と展示を3月2日に開催する。名張の経済は景況調査で改善傾向が4年続き、DI値が前期比9・5ポイント改善、プラス水準となったが、依然不透明な状況だ。地域、まちの再生は急務で、若い人に名張で住んでもらうためには、人口増加対策と経済産業対策など、オール名張で取り組まねばならない。
インフラ整備について、名張市には中部整備局直轄のプロジェクト事業が1件もない。国土交通省の高規格道路がないのは県下14市の内で名張市だけ。道路公団の道路も同様。特に名阪上野インターから名張までの14・2`の4車線化が必要である。名阪道への直接アクセスは、国道422号の三田坂トンネルの事例を見れば、名張から名阪道へ直結することが可能。国道165号線の名張市西部から宇陀市、桜井市の中和幹線までの地域高規格道路の実現を国会議員や県会議員にお願いした。三重県の西の玄関で、名張の玄関である名張大橋と黒田橋の間に道の駅、川の駅を設置することが、名張のまちの課題。(道の駅は全国で1145か所、三重県で18か所)ぜひとも情報発信機能、地域の連携機能、休憩機能、防災機能として、にぎわいの場として、名張のかわまちづくりとして道の駅、川の駅の設置を要望したい。国、県、市、共に協力いただき、存続できる名張へと何卒よろしくお願い致します。
続いて亀井利克市長が「今年はイノシシ年だが平穏無事でありたい。名張市の水は宇陀川の室生ダム、青蓮寺川の青蓮寺ダム、名張川の比奈知ダムで洪水が制御されている。しかし、最近は集中豪雨が多く、川幅を広げる必要があり、まず宇陀川の拡幅、名張川本流の引提(堤防の後退川幅の拡幅)などを予定している。名張産ワインは好評であり、内閣府、中小企業庁と連携協力していきたい」と述べた。
あいさつ後、恒例の鏡割りがあり、川口会頭、辰巳雄哉顧問や来賓が槌を振り下ろした。


オオサンショウウオの聖地紹介

その昔、修験者の修業の場であったといわれる名張市の赤目渓谷。彼らは滝に打たれ、四十八滝入り口にある延寿院を宿坊としていた。天台密教の寺では、草木を食べて山で暮らす千日回峰行が行われていた。滝で修業した修験者を彷彿(ほうふつ)させる名張市郷土歴史博物館企画展・オオサンショウウオの聖地「赤目の峡谷と香落渓」が2月3日まで開催されている。
赤目滝やサンショウウオを紹介、さらに、赤目と香落渓を世に出した「鎌田梁洲」や同人の著書「観瀑図誌」、これを印刷した版木などが展示されている。観瀑図誌の印刷発行は鎌田簗州の門人だった岡村甚次郎が行った。版木は岡村甚次郎の子孫・大甚印刷の岡村家の協力によるもの。
郷土資料館の門田了三氏によると「古くから赤目滝は修験者の山だったが、“滝参り”というのがあり、不動滝までは、来る人もあった。一般に知られたのは鎌田梁州の観瀑誌。そこにある滝の絵は実に精巧に印刷されているが、版木が素晴らしい。印鑑刻の技術で掘られており、名張市の指定文化財になっている」と。
余談話として赤目延寿院の住職によると「忍者が九字に印を切る作法は密教の作法だ。赤目で修業した修験者が忍者になったと考えられる。忍者の元祖は黒田の悪党であり、名張が伊賀流の発祥地だと考えられる」ということだ。