2019年度 バックナンバー
なばりのたからもの認定・万葉集、乱歩研究者に

名張ユネスコ協会は5月12日、市総合福祉センター「ふれあい」で開催した総会で、万葉集研究の山田得二さん(88)=桔梗が丘6番町=と名張生まれの作家・江戸川乱歩の作品収集や資料編集などに取り組む中相作さん(66)=蔵持町原出=を「なばりのたからもの」に選び、認定証書を贈呈した。
山田さんは県立高校で国語を教え、津工業高校の校長を最後に退職し、地元で桔梗が丘公民館長などを務めた。なかでも万葉集研究は、約60年前、新婚旅行先の四国で知り合った愛媛大学教授が、名張題材の歌「わが背子は いずく行くらむ 沖つ藻の 隠(なばり)の山をけふか越ゆらむ」を知っていたことに感銘を受け、万葉集などの古典の研究を始めた。公民館では20年ほど前から続く「万葉の会」や枕草子や徒然草、書道などの市民講座も開き、古典文学の普及に尽力してきた。
山田さんは「名張は万葉時代とのかかわりが深い地域。市民の生涯学習のために少しでも貢献できればれしい」と認定を喜んだ。
郷土史家などの肩書を持つ中さんは93年から15年間、嘱託で市立図書館の乱歩資料を担当し、膨大な数の著作や関連文献情報をまとめた「乱歩文献データブック」や「江戸川乱歩著書目録」などを編集。個人誌「伊賀一筆」では乱歩の学生時代の肉筆手製本「奇譚」を活字化した。また乱歩の子孫とも親交を深め、講演会などを通じ市民に乱歩作品の魅力を伝えている。
中さんは授与式の記念講演を前に「山田先生は私の恩師で、在学中はいろいろご心配をかけた。今日の認定が先生と一緒で本当にうれしい」と喜びを表現した。
また、講演で中さんは乱歩の作品が現在も単行本やテレビ、舞台などに取り上げられていることを紹介し「時代が移り変わっても生き残る戦略的な作品として書かれており、日本一の作家」と乱歩を称賛。そして「これからも乱歩の魅力を発信するお手伝いをしたい」と話した。


国際的な科学者を

文部科学省からスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定を受けた県立上野高等学校は4月26日、伊賀市を訪れ岡本栄市長に報告した。今後は国からの5か年で計4700万円の補助を基に、自から課題を見つけて解決し国際的に活躍できる生徒を育てる。
SSHは将来の国際的な科学技術人材を育成するため、理数系教育に力を入れ研究開発に取り組む制度。2002年度にスタートし、これまで全国で約200校を指定した。県下では四日市、津、伊勢、松阪が認定され、今回は桑名高と上野高校が指定を受けた。
上野高校は普通科と理数科があり828人が在校。市の人材育成事業を受け、総合的な学習時間に「上高未来学」を設けている。また、高齢化問題やまちおこしなど、地域の課題解決策を考える授業に取り組むなど、その成果が評価された。
松井慎治校長は「文系も人文科学、社会科学には理数的思考が必要。理数科に限らず全校生徒に未知のもの、答えのないものに立ち向かっていく力を育て、とびぬけた人材を伊賀から出したい」と話した。また、「今後は補助金でパソコンやタブレット、実験機材などを購入したい。そして国際的人材を育成する上高未来探究プログラムの開発に取り組みたい」と述べた。
岡本市長は「OBとしてはうれしい話だ。誇れる上高生を育ててください」とエールを送った。


2人の門出祝し号外発行

改元「平成」から「令和」へ――。天皇陛下の退位と皇太子殿下の即位に伴い、5月1日午前零時から元号は「平成」に代わり「令和」が施行される。それに伴い名張市は、今年は4月27日から5月6日まで10連休となる、新元号初日で、「大安」と日柄もよい5月1日に普段より婚姻届を提出する人が多いと予想し、新婚生活をスタートさせる2人に広報なばりの号外発行サービスを実施する。
すでに4月19日から名張市オリジナルデザイン戸籍届書を用意し、ホームページなどで紹介しているが、25日現在、休日窓口の問い合わせはあるものの、申し込みまでには至っていない。
広報なばり号外に掲載する写真は、新婚カップル2人が市庁舎1階に特設した新元号特別バージョンの記念撮影用バックボードで撮影する。小物を手にし、広報担当者から撮影を受ける。写真は2人の結婚を祝ったなばり広報号外としてその場で発行。記念の1枚となること請け合いだ。
サイズは広報なばりと同じタブロイド判でカラー印刷。紙面には「お2人の門出を祝して」祝2019年(令和元年)5月1日、○○さん○○さんご結婚おめでとう――の見出しと写真が掲載される。さらに「ご結婚おめでとうございます。平成から令和という次なる時代の幕が開けたこの歴史的な日に、人生のスタートを切る2人の幸せを心からお祈り申し上げます」という亀井利克市長のメッセージも添えられる。
また、当日出生届を提出された人も、子供の写真などデータとして持参すれば、同様のサービスが受けられる。午前10時から午後3時の休日窓口開設時間帯で対応。
広報担当者は、「広報なばりの号外を手にされ、末永く名張で定着していただき、愛着を持ってもらうきっかけになればと考えている」と話している。


火縄作り市文化財に

名張市教育委員会はこのほど上小波田地区で江戸時代から続く「火縄製造」を市の無形文化財に指定し、その技術を継承している上小波田火縄保存会の岩崎義孝会長(70)に4月11日、指定書を手渡した。
同火縄は京都の八坂神社の年越し行事「おけら詣(まい)り」の吉兆縄として使われている。火縄は当初、火縄銃や煮炊き用として製造されたといわれ、寛文11年(1671)の文献に記載がある。
火縄作りは江戸時代から藩の奨励で始まり、現在まで伝承されている。しかし後継者不足から一次途絶えそうになり、9年ほど前には高齢の岩崎筧一(けんいち)さん(故人)ただ一人になったことがある。
危機感を抱いた地区住人は3年前、上小波田火縄保存会を結成、岩崎義孝さんから技術の伝承を受け継いだ。すべて手づくりで、今では30代から70代の会員6人がその伝統技術を守っている
製法は青竹の皮の部分を薄刃のナタで紙のように薄く削ぎ、これを数本ねじり合わせて長さ3・3bの縄にする。これを乾燥させ、火が付きやすく仕上げる。
機械を使わない脂の多い名張の火縄は日持ちがよく、吉兆縄としては人気がある。京都の八坂神社には昨年、1000本納めたという。
交付式で上島和久教育長は「伝統を受け継いでいくよう支援したい」と話すと、岩崎会長は「自宅に専用の見学工房をつくり、後継者育成をしたい」と述べた。


赤目滝で安全祈願

春の行楽シーズンを迎えた3月31日、名張市の名勝・赤目四十八滝で安全を祈願した滝まいり護摩供養行事があった。滝入り口の延寿院を出発した山伏らは、法螺貝(ほらがい)を先頭に渓谷に向かった。
千手滝に到着した山伏(やまぶし)はまず、滝の開祖「役之行者」(えんのぎょうじゃ)を祀(まつ)った殿舎の前で祈祷(きとう)。続いて荒縄を張った結界の中に入り、般若心経と不動明王の御真言を繰り返し唱えた。太鼓のリズムに乗った「ノウマクサンマンダ バザラダンセンダ」の読経は拡声器によって渓谷に大きく響いた。 
行者たちは結界「東、西、南、北」の隅に向かい、破魔矢を放ち悪魔を退散。ついで、護摩木に火をつけ、大日如来に火を捧げた。白装束の善男善女23人が滝壺に入り、肩まで水に浸かった。水温は4度、子どもが泣き出す寒さ。三重大学のロシア留学生の姿もみられた。奈良県から来た水野治夫さん(42)は「今年は厄年ですが、護摩行で厄払いをしました」と元気に話した。


新入学児に寄贈・名張市内の5団体

名張市内の各種5団体は3月28日、新入学児童に使ってもらおうと交通安全関連などの物品を市教育委員会に贈った。
名張ライオンズクラブ(稲垣昌司会長)は黄色のランドセルカバー、名張地区交通安全協会(野中敬子会長)からは交通安全ワークブック、名張地区防犯協会(奥田信雄会長)は標語が入ったクリアファイル、三重県トラック協会(亀山仁保伊賀支部副支部長)は交通標識入り下敷き。北伊勢上野信用金庫(滝川康夫専務理事)からはご当地キャラクターが描かれた自由帳が贈られた。
市役所で贈り物を受け取った上島和久教育長は「毎年、新入学児童にプレゼントをしていただきありがたい。少子化時代だが、名張市の入学者は661名で、ここ2〜3年は減っていない。新入生には通学の安全が1番大切。役立てていきたい」と礼を述べた。


名張チーム再度の優勝・奈良メディカルラリーで

病院前救護の知識や技術を競う第4回奈良メディカルラリーが3月16日、南奈良総合医療センター(吉野郡大淀町)であり、名張市の「NABRI EMS Team SHIN〜心〜」が優勝し26日、市役所で喜びを報告した。
2月開催の第10回愛知メディカルラリーにも同名のチームが優勝しているが、今回のチームは別のメンバーで結成されたもので名張市には2組のチームがあり、その1つが前回に引き続き優勝。2組続けて優勝した栄光に亀井利克市長は「市民の安全安心にとって大変ありがたい、喜ばしいことだ」とねぎらった。
メンバーは名張市立病院の近藤誠吾医師(総合診療科)と橋本真吾医師(初期研修医)、三木千秋看護師(名張市立病院外来)、武田江美子(同)、橋本英明救急救命士(名張市消防本部)、山下純輝(同)氏の皆さん。2位はAIソース(沖縄県)、3位 BE KOBE(神戸市)で奈良県9組、大阪府、兵庫県、熊本県など各1組の合計17チームが参加した。


FCくの一主将1日駅長・忍者市駅で「出発進行」

伊賀市を拠点とする女子サッカーなでしこリーグ1部・伊賀FCくノの杉田亜未主将が17日、忍者市駅(上野市駅)で1日駅長を務めた。
忍者市駅の玄関で1日駅長の辞令を受け取った杉田さんは、関係者と共にホームに向かい電車の入構を待った。電車が到着すると、乗客の乗降が終わると列車の横に立ち、右手を高く上げた。杉田さんが出発進行の合図後、電車は汽笛を鳴らして静かに動き出した。その様子を待ち構えたフアンがカメラを向けた。
他の選手らと共に後続の電車に乗った杉田さんらは、伊賀神戸まで乗車し、メンバーの写真入りティッシュペーパーを乗客に配り、チームのPRを行った。


独の国際大会出場・名張高卒の堂アさん市を訪問

名張高校を3月1日に卒業した堂ア月華さんが23日にドイツで開催する柔道「チューリンゲン国際大会」の57キロ級に日本代表として出場することが決まり4日、名張市役所の亀井利克市長を表敬訪問した。
大会はジュニア世代の登竜門。対戦相手の外国人選手について、黒帯姿の堂アさんは「手足が長いので、足技を使って崩したい」と戦法を披露。国際大会は初出場で「日の丸の重みを感じます」と話した。
堂アさんは愛知県岡崎市出身で小学校1年生から柔道を始めた。女子柔道の名門・名張高校へ進学し、実力をあげ、昨年は全国高校総体で準優勝した。全日本柔道連盟のジュニア強化選手に選ばれるなど、今回の出場資格を得た。
亀井市長は「柔道の名門である名張高の名声を世界に広げて下さい」と激励した。


2位に大差つけ優勝・名張チーム メディカルラリーでV5

医師や看護師、救急隊員で構成する名張市の救急救命チーム「Team  Shin〜心」が2月下旬開催の救急技術を競う第10回愛知メディカルラリー大会で優勝した。平成28年から県内外の大会に出場、その都度優勝し、今回で5度目の快挙。訓練を積み重ねた経験や技術は日常の現場でも役立っており、市民にとってはありがたい存在だといえる。
同チームは現在、市立病院の医師、看護師、消防本部の救急隊員ら35人で構成、勤務の合間、合同で練習を重ねてきた。28年の第1回目のラリーや翌年の第8回愛知メディカルラリーなどにも優勝している。
今回の大会は、愛知県豊田市で行われ、参加者は愛知を中心に16チーム。名張市のチームは6人編成で津波による大規模災害や交通事故、プールでの感電事故など、8種類のシナリオをこなし、救護活動を実践した。患者役のスタッフを配した仮想の救急現場で、処置の速さや正確さなどが評価され、結果、名張市チームは2位に大差をつけて優勝した。
チームリーダーで消防本部救急救命士の西田勝太さんは「同じメンバーがいつでもそろうのは難しいが、時間をやりくりして練習を続けている。4年間の積み重ねで全体のレベルが上がり、優勝できたと思う」と表情をほころばせた。また、市立病院の笹本浩平医師は「総合内科が専門だが、ラリー参加のために他の診療科目も勉強。救急隊員とも顔の見える関係になり、日常の仕事にも役立っている」と話した。


だんじり新品に・本町地区約1100万かけ修理

名張秋祭りにお目見えする名張市本町のだんじりが2月21日、大阪の専門業者でオーバーホールされ、地元に引き渡された。半数以上の古い部材を取り替え、きれいに洗浄・磨かれ、新品によみがえっている。背が高いだんじりだけに上屋根が外され、分けて運般されたが、基地の本町ダンジリ庫に戻ると元通りに取り付けられ、期待通りの雄姿をみせた。
氏神・宇流冨志禰神社で行われる10月の例大祭には、各町内から神輿(みこし)や太鼓台が出されるが、本町のだんじりは落ち着いた貫禄があるとして知られている。戦前は上本町、中町、新町にもあったようだが、戦後は、本町地区だけになった。本町のだんじりには子ども10人、大人4人が乗り、笛や太鼓などを演奏しながら市内を曳航(えいこう)する。
 長さ、高さとも約4メートル、幅約2・2メートルのケヤキ造り。屋根は唐破風で鳳凰(ほうおう)を彫り込んでいる。江戸時代の末期に造られたもので、大正時代に大和高田から中古のだんじりを購入したといわれており、制作後100年以上が経ち、かなり老朽化していた。
そこで、本町区では、国の文化芸術振興費補助金約920万円を活用し、さらに、2年前に収納庫建て替え時に住民から募った寄付の残金を加え、約1100万円の修理費を捻出。昨秋の祭り後、大阪府岸和田市の工務店へ修理を依頼した。
修理は分解して各部を丁寧に洗い、磨きがかけられた。傷んだ部分は新品となり、舞台の高欄や飾り金具車輪などは取り替えられた。
色がきれいになっただんじりに、地元では「新品のように見える」と驚き、「引き手が増えて祭りが盛り上がればありがたい」と満足顔と期待感を話していた。


12名140点の力作・青峰高美術部の作品展

県立名張青峰高校美術部の作品展が名張市元町のリバーナホールで2月15日から17日まで開かれた。油絵、水彩画、アクリル画など生徒12名の作品140点が展示された。
会場は伊賀地区の高校生美術部が共同展示するKNIT(ニット)展をしのぐ力作が並び作品数、質とも重厚さを感じさせた。
特に北谷舞乃さん(3年生)の100号油絵「母」は海中をモチーフにした。名張市美術展覧会で「岡田文化財団賞」を受賞したもので、3年間の作品50点を出品した。美術指導の永井学先生は「北谷さんは美大を目ざして頑張っている」と話していた。


新春舞踊花舞台

第16回目を迎えた新春舞踊花舞台(名張文化協会日本舞踊部会主催)が2月10日、名張市丸之内の総合福祉センターふれあいホールであり、市内の10団体が出場、27舞台を見事な踊りで披露した。
出演流派は壽扇流壽扇会、舞踊「輪の会」、五十鈴の会、ことぶき会、壽扇流壽扇会、鳳扇流扇友会、藤間龍羽路の会、藤間緋桜の会、鶴乃会、四季を舞う会らの皆さんで、協会の舞踊部会に所属するすべての団体。
民舞と長唄を演じた名張市百合が丘在住の藤堂静さんは、舞踊「輪の会」に所属、名張で20年間舞踊に励み堂々と着物姿で舞台をこなした。夫が四国の出身という静さんは「こちらの殿様の藤堂さんとは関係ありません。名張市へ移住した当時、NHKから問い合わせの電話がありました。殿様の一族ではないかと思ったのでしょう」と演競を終えた後、話していた。


伊賀庁舎で夢のコンサート

新日本フィルハーモニー交響楽団のヴィオラ奏者と上野高校吹奏学部による新庁舎開庁を記念したドリームコンサートミニが2月3日、伊賀市新庁舎のエントランスホールで開催された。上野東ロータリークラブが主催したのもで、平成23年4月にも新日本フィルの弦楽オーケストラと上野高校と伊賀白鳳高校とが共演しており、今回も高校生の演奏クリニックの成果として披露した。
新日本フィルからはヴィオラの吉鶴洋一氏とハープ・見尾田絵里子氏、ホルン・松田俊太郎氏の3人が出演。選抜メンバーらによる各楽器の二重奏や坂井貴祐作曲の同校ブラスバンド部と交響楽団メンバーによる「セレモニアル・マーチ」、菅野よう子作品の「花は咲く」など13曲をかなでた。
演奏を前に新日本フィルのビオラ奏者・吉鶴洋一さんが「2010年から上野高校の生徒を指導しドリームコンサートを開いている。今回はそのミニ版」と話した。


女性に人気やさしい光・上野の赤井邸でガラスひな展

全国で活躍するガラス作家31人によるガラスのおひなさま展示会が1月25日から伊賀市上野忍町の武家屋敷・赤井家邸(国登録有形文化財)で開催されている。2月2日まで。2府11県から100点の作品を集め「今年は、お好きなおひなさまと一緒に楽しんでみませんか」と来場を呼びかけている。伊賀市文化都市協会の主催。出品作品は吹きガラス技法で作ったガラスビンもどきのおひなさまで、全てがやさしい光を放っている。展示品は数千円から9万円まで。来場者は中年女性が多く、熱心に見入っていた。文都協会の関係者によると「昨年は50セット展示し、9割が売れました。今年はどれも魅力的なものばかりで期待しています」と話していた。現品、引き渡しは展示会終了後になる。
問い合わせは電話0595(22)0511まで。


八日戎の福娘決まる

名張市鍛冶町の蛭子(えびす)神社で2月7、8日催される「八日戎」で、縁起物の吉兆(けっきょ)や熊手を授ける福娘3人が20日、決まった。今年は名張高校3年の奥野まおさん(18)=春日丘2番町=と市職員の森下亜季さん(21)=赤目町柏原=市臨時職員の小林花恋さん(23)=梅が丘北2番町=が務めることになった。
八日戎は商売繁盛を願い、市内外から2日間にわたり約3万人が訪れる祭り。振り袖姿で縁起物を販売する福娘は祭りを盛り上げる。
この日は神社で選考会があり、福娘に応募した女性7人が出席。一人ずつ順に箱の中からくじを引き、「福」と書かれた紙を引き当てた3人が選ばれた。
3度目の挑戦で「福」を勝ち取った小林さんは「今年は年女で福が授かったのでしょう。参加できてうれしい」と語り、昨年も応募したという森下さんは「再チャレンジが実ってうれしい」と喜んだ。また、奥野さんは「高校卒業のいい思い出になります。ふるさとのためにお手伝いしたい」と話した。
3人は7日の宵宮と8日の本宮で「ようお参り」と声をかけながら、ネコヤナギの枝に大判小判や福俵、千両箱を取りつけた吉兆を参拝客に授ける。


今年も消防出初式

名張市消防団の出初式が1月13日、夏見のHOS名張アリーナ(市総合体育館)で行われ、市消防本部、消防団員ら約500人が参加した。鈴木英敬知事は「昨年は各地で大きな災害が多発した。地域の安全安心を確保するため、消防団の役割は重要」とあいさつ。亀井利克市長も「大難を小難に抑える消防団は市民から信頼されている。本年も健康に留意され、一層の活躍を期待している」と訓示した。
亀井市長による人員、姿勢服装点検のあと、優良消防団員らの表彰に続いて、桔梗が丘幼稚園の幼年消防クラブの防火演技、女性消防団員が扮するキャラクター「アンシンダーL」ダンス、比奈知分団すずらん台班NSS18によるバンド演奏が披露された。
式典終了後、市長観閲の下、消防車両が会場を出発し、鍛冶町橋下流の名張川畔で恒例の放水訓練を行った。赤、黄、青など7色の一斉放水が行われ、多くの市民が見守った。放水に使った染料は食用染料を使用した。


地域産業の活性化を・名張商議所新年祝賀会で決意新たに

名張商工会議所の新年祝賀会が1月7日、南町の産業振興センター・アスピアであり、会員と来賓約200人が祝った。来賓には亀井利克名張市長のほか川崎二郎、中川正春衆議院議員、中森博文県議会議員、川合滋市議会議長、木津川上流河川事務所の田中徹所長らが出席した。
あいさつに立った川口佳秀会頭は、平成最後の年となった昨年を振り返り、会議所の設立60周年を祝った、記念事業を盛大に挙行したと報告。日本経済について、景況は74か月連続で戦後最長で、業績は好調だとしながらも、人材不足と消費増税による影響で予断を許さないとした。
商工会議所が求められている使命は重要であるとして、地域の厳しい経済環境の中、人口減少による需要の停滞と縮小傾向を懸念し、経済の好循環を生み出す「地産外商」「内需内商」の増進が地方再生を実現するカギになると述べ、次の政策方針を示した。
地域産業の活性化、地域まちの再生への取り組みについて、地元産のぶどうの活用による名張のワインプロジェクトの取り組みは必要不可欠。
新会社・國津果実酒醸造所の設立により、山形産と名張産を醸造。山形産は11月16日、発売と同時に完売したが、このワインは本日試飲していただきます。創業、起業、新事業展開への取り組みの中で、長期にわたり伝統の技術や経営を守り、継承してきた長寿企業の表彰と展示を3月2日に開催する。名張の経済は景況調査で改善傾向が4年続き、DI値が前期比9・5ポイント改善、プラス水準となったが、依然不透明な状況だ。地域、まちの再生は急務で、若い人に名張で住んでもらうためには、人口増加対策と経済産業対策など、オール名張で取り組まねばならない。
インフラ整備について、名張市には中部整備局直轄のプロジェクト事業が1件もない。国土交通省の高規格道路がないのは県下14市の内で名張市だけ。道路公団の道路も同様。特に名阪上野インターから名張までの14・2`の4車線化が必要である。名阪道への直接アクセスは、国道422号の三田坂トンネルの事例を見れば、名張から名阪道へ直結することが可能。国道165号線の名張市西部から宇陀市、桜井市の中和幹線までの地域高規格道路の実現を国会議員や県会議員にお願いした。三重県の西の玄関で、名張の玄関である名張大橋と黒田橋の間に道の駅、川の駅を設置することが、名張のまちの課題。(道の駅は全国で1145か所、三重県で18か所)ぜひとも情報発信機能、地域の連携機能、休憩機能、防災機能として、にぎわいの場として、名張のかわまちづくりとして道の駅、川の駅の設置を要望したい。国、県、市、共に協力いただき、存続できる名張へと何卒よろしくお願い致します。
続いて亀井利克市長が「今年はイノシシ年だが平穏無事でありたい。名張市の水は宇陀川の室生ダム、青蓮寺川の青蓮寺ダム、名張川の比奈知ダムで洪水が制御されている。しかし、最近は集中豪雨が多く、川幅を広げる必要があり、まず宇陀川の拡幅、名張川本流の引提(堤防の後退川幅の拡幅)などを予定している。名張産ワインは好評であり、内閣府、中小企業庁と連携協力していきたい」と述べた。
あいさつ後、恒例の鏡割りがあり、川口会頭、辰巳雄哉顧問や来賓が槌を振り下ろした。


オオサンショウウオの聖地紹介

その昔、修験者の修業の場であったといわれる名張市の赤目渓谷。彼らは滝に打たれ、四十八滝入り口にある延寿院を宿坊としていた。天台密教の寺では、草木を食べて山で暮らす千日回峰行が行われていた。滝で修業した修験者を彷彿(ほうふつ)させる名張市郷土歴史博物館企画展・オオサンショウウオの聖地「赤目の峡谷と香落渓」が2月3日まで開催されている。
赤目滝やサンショウウオを紹介、さらに、赤目と香落渓を世に出した「鎌田梁洲」や同人の著書「観瀑図誌」、これを印刷した版木などが展示されている。観瀑図誌の印刷発行は鎌田簗州の門人だった岡村甚次郎が行った。版木は岡村甚次郎の子孫・大甚印刷の岡村家の協力によるもの。
郷土資料館の門田了三氏によると「古くから赤目滝は修験者の山だったが、“滝参り”というのがあり、不動滝までは、来る人もあった。一般に知られたのは鎌田梁州の観瀑誌。そこにある滝の絵は実に精巧に印刷されているが、版木が素晴らしい。印鑑刻の技術で掘られており、名張市の指定文化財になっている」と。
余談話として赤目延寿院の住職によると「忍者が九字に印を切る作法は密教の作法だ。赤目で修業した修験者が忍者になったと考えられる。忍者の元祖は黒田の悪党であり、名張が伊賀流の発祥地だと考えられる」ということだ。